示談金増額のコツ

示談金の増額交渉をしましょう!

示談金は、相手保険会社から被害者に支払われるお金です(賠償金と言うこともあります)。
治療費や慰謝料、後遺障害に対する補償などが含まれ、事故被害者にとってとても大切なもの。そのため、示談交渉では確認や話し合いをきちんと行うことが大事です。示談までの流れや示談金を増額するコツを整理していきましょう。

示談交渉の流れ

  • 示談金の金額は交渉で変わる!
  • 金額を提示されてすぐ示談は×

示談までの流れ

  1. 保険会社 金額を提示

    示談交渉は、保険会社から金額を提示されるところからはじまります。

  2. 被害者 確認・交渉

    示談金額が提示されたら、まずは詳細を確認しましょう。金額が低い場合は増額交渉を行います。

  3. 保険会社 再提示

    増額の希望を受け、保険会社が金額を再提示してきます。

  4. 示談

    示談をすると金額が確定します。

交通事故の示談交渉は、相手保険会社が提示する示談金額を確認し、返答するかたちで進めていきます。

2、3のやり取りは何度か繰り返すことが多いです。

交渉を重ね、納得のいく金額への増額を求めていきます。

示談をする際の判断ができるのは事故被害者です。

「保険会社が希望金額を認めてくれない」という可能性はありますが、「保険会社が勝手に示談をした」ということはありませんのでご安心ください。

交渉上手な保険会社は、事故被害者が示談に応じるよう、「良い条件です」などと言ってくることもありますので、相手の言い分をそのまま受け入れないようにしましょう

ミスターリードの
かんたん解説
保険会社が増額交渉があることを見越し、初めは低めの金額を提示することが多いです。
早く示談金をもらいたい場合でも、2、3のやり取りはきちんと行いましょう。

ミスターリードからあなたへ

保険会社の提示が正しいか判断できる必要がありますね。
そのためには、示談金額が提示される際にもらう書類に、どのような内容が書かれているか知っておきたいところ。

つぎは、示談金の内訳を確認していきましょう。

示談金の内容

  • 示談金額は「損害賠償額計算書」で確認
  • 備考欄の内容で、妥当な金額か判断
損害賠償額計算書(示談書)サンプル

この書類は「損害賠償額計算書」(示談書)のサンプルです。

保険会社はこのような書類で示談金を提示します。

保険会社によって書式は多少異なりますが、内容はだいたい同じで、「傷害分」と「後遺障害分」に大きく分かれ、項目、金額、詳細(備考)が記載されています。

また、過失相殺の金額や既払い金も記載されています。

ミスターリードの
かんたん解説
金額欄ばかり見てしまいがちですが、備考に書かれた計算式や詳細が大事です。
ここを見れば、保険会社の考えや、提示された金額が妥当かがわかります。

「傷害分」の示談金の詳細

項目名 詳細
治療費 入院、通院でかかった治療費や薬代です。複数の病院を受診した場合は、備考欄に病院ごとの内訳が記載されます。
付添費 通院などに家族が付き添った場合に支払われるお金です。金額は1日当たりの単価と日数で決まります。
看護費 入院時に家族などの看護が必要だった場合に支払われるお金です。金額は1日当たりの単価と日数で決まります。
入院雑費 パジャマや日用品など、入院中に必要とした備品の費用です。実費ではなく1日いくらで計算をします。
通院交通費 通院時の電車代、バス代などの実費が支払われます。
休業損害 会社を欠勤して給与が減った場合など、交通事故によるケガで収入に影響があった場合に支払われます。
入通院慰謝料 交通事故のケガで受ける精神的な苦痛に対して支払われる補償です。「傷害慰謝料」として記載されている場合もあります。
その他 上記以外に支払いがある場合に記載されています。

こちらは、傷害分に書かれている主な項目です。

治療費、通院交通費、休業損害、入通院慰謝料は多くのケースで金額が記載されており、付添費、看護費、入院雑費などは0円のこともあります。

保険会社によって項目の名称に違いや、その他の欄にまとめて書かれていることもあります。

「後遺障害分」の示談金の詳細

項目名 詳細
後遺障害慰謝料 事故被害者が後遺障害が残ったことで受ける精神的な苦痛への補償として支払われます。
逸失利益 後遺障害が残り、将来の収入減などが起こり得る場合に支払われます。

後遺障害等級の認定を受けた場合のみ、後遺障害が残ったことに対する補償として後遺障害慰謝料と逸失利益が記載されています。

2つが別々になっておらず、ひとまとめで金額が書いてある書式も見かけます。

そのほか記載されている内容

項目名 詳細
過失相殺 過失割合によって減額される金額です。事故被害者にも過失が付いている場合に金額が書かれています。
既払い金 保険会社がすでに支払っているお金で、示談金から差し引かれます。保険会社が支払い済みの治療費、仮渡金などが当てはまります。

過失相殺と既払い金は、傷害分と後遺障害分の合計額から差し引かれる金額です。

過失割合が10対0のときは、過失相殺は0円です。

既払い金は相手保険会社から支払ってもらっている、先に受け取ったお金なので、実際にマイナスになるわけではありません。

より詳しく知りたい方はこちら

ミスターリードからあなたへ

損害賠償額計算書には、たくさんの情報が書かれているんですよ。

つぎにお話するのは、示談金を増額するためにとても重要なこと、「どの項目を増額できるか」です。

示談金で増額できるのは?

  • 慰謝料は多くの人に増額の可能性がある
  • 後遺障害分の示談金は大幅に増額することも
  • 過失が軽くなれば受け取る示談金が増える

先ほどご紹介した示談金の各項目には、示談交渉で増額できることが多い項目と、増額できることが少ない項目があります。

増額することが多いのは、入通院慰謝料、休業損害、後遺障害慰謝料、逸失利益です

それぞれ、どのように増額できるのか見ていきましょう。

示談金を増額できるケース

項目名 詳細
入通院慰謝料 保険会社は、相場より低い金額で提示してくることが多く、裁判基準をもとに示談交渉することで増額が期待できます。
休業損害 「1日あたりいくら」と一律の金額で提示されたケースでは、被害者の収入を考慮して計算し直すことで、増額の可能性があります。
後遺障害慰謝料 提示金額が相場より低いことが多く、裁判基準をもとに示談交渉すると増額が期待できます。
逸失利益 被害者の年齢や収入を踏まえて計算されていないことが多いです。正しく計算し直して交渉すれば、大きく金額が変わることもあります。

また、過失割合が変わり、受け取る示談金が増えることもあります。

被害者の過失が軽くなると過失相殺される金額が減るからです。

ミスターリードの
かんたん解説
「治療費は増額できないの?」という声を聞くこともあります。
治療費は実費分のみが支払われ、通院で揉めた場合を除き、きちんと支払われることが多いため、治療費を増額できるケースは少ないです。

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ミスターリードからあなたへ

示談交渉で保険会社に増額を認めてもらうには、増額の理由が必要です。

それを示談金を増額するコツとしてお伝えします!

示談金を増額するコツ

  • 裁判基準などの根拠を示して交渉
  • 弁護士に相談すると増額しやすい

示談金増額3つのコツ

  1. 根拠を示す

    お願いするだけでは大した増額は期待できません。裁判基準など、保険会社が納得する根拠を示しましょう。

  2. はじめは妥協しない

    「少し低めのほうが増額してもらえるかな」という遠慮はいりません。

  3. 弁護士に相談する

    難しい計算や判断、交渉は弁護士など専門家のサポートを受けましょう。

「もうすこし増額してもらえませんか?」と言うだけでは、示談金はあまり増額されません。

保険会社が「増額するしかない」と思うような根拠が必要です。

入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、休業損害では、裁判基準の金額が増額の根拠となります。

また、1度目の増額交渉では、認められる可能性がある上限金額を請求することをおすすめします

保険会社は示談金の金額をすこしでも抑えたいと思っており、増額の根拠があっても被害者が提示した金額を素直に認めるケースは限られ、減額の交渉をしてきます。

控えめの金額で増額交渉を行うと、希望よりも低い金額で示談になる可能性がありますので気をつけましょう。

「保険会社の提示が妥当なのか」、「どの項目をいくらまで増額できるか」といった判断は専門知識が必要です。

弁護士に相談したほうが、増額交渉に成功する可能性は高まります

また、弁護士に依頼した途端に増額を認める保険会社もあると言われています。

保険会社からしてみれば、交渉相手が事故被害者から専門家に変わることはそれだけ大きな違いのようです。

交通事故診断を行い、
弁護士に相談する

ミスターリードからあなたへ

一度示談をすると、後からやり直すことは基本的にできません。すこしでも不安に思ったら弁護士に相談したほうがいいですよ。

つぎは、交渉前にやる、示談金増額のコツをお話しします。

交渉以前にある増額のポイント

  • 入通院慰謝料は治療期間で変わる!
  • 後遺症が残ったら必ず後遺障害認定

交渉以前の3つの増額ポイント

  1. 治療は最後まで受ける

    入通院慰謝料の金額は治療期間や回数で変わります。最後まできちんと通院しましょう。

  2. 後遺障害の等級認定

    後遺障害等級が認定されない限り、後遺障害分の補償は支払われません。

  3. 弁護士費用特約

    難弁護士費用特約を使えば、支払いが減り、手元に残る示談金が増えます。

示談交渉がはじまる時点で、請求できる示談金の上限金額はほぼ決まっています

上限金額は、治療や後遺障害の等級認定など、示談交渉までの過程で決まってきます。

たとえば、入通院慰謝料は、金額の計算に治療期間を用いるため、治療期間が長いほうが高額になりやすいです。

しかし、「医師の指示通りに通院しない」などがあると、保険会社に「もう治療は終了して大丈夫」と判断され、治療期間が短くなってしまうことがあります。

また、後遺症が残ったら、必ず後遺障害の等級認定を受けましょう。

後遺障害慰謝料と逸失利益が請求できると、示談金が大きく上がります。

また、弁護士費用特約に契約している人は、ぜひご使用ください。

弁護士費用特約で示談金が増えるわけではありませんが、弁護士費用の負担がなくなる分、受け取る金額が大きく変わります。

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ミスターリードからあなたへ

「交通事故の慰謝料請求は治療中の対応が大事」とよく言います。治療回数や後遺障害の等級認定が、後々の示談交渉に影響するからなんです。

仕事も大事ですが、交通事故にあった時は、まずは治療を最優先してくださいね。

まとめ

示談金は、あなたが交通事故によって受けた体と心の傷、出費、将来の損失などを補うお金です。
安易に示談するのではなく、「この金額で示談をして本当にいいのか」、「なぜこの金額なのか」と考えるようにしましょう

「示談金を増額したいけれど方法がわからない」という時は、自分で悩むより、弁護士に相談したほうが良い解決になるかもしれませんよ。

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