症状固定と言われたら

症状固定とは?

交通事故で負ったケガが治癒しない、痛みが和らがない状態になると、医師が「症状固定」と判断することがあります。症状固定と言われたら、保険会社からの治療費の支払いが終了し、「後遺障害の等級認定」や「示談交渉」を行っていくことになります。ケガの治療から慰謝料の請求へと移行していく、事故被害者にとって大切なターニングポイントです。

症状固定になぜなるの?誰でもなるもの?

交通事故で負ったケガが完治すれば、それに越したことはありません。

しかし、残念ながらケガは必ず治癒するわけではありません。

治療を続けるうちに効果が見えづらくなるなど、通院を続けても症状の改善や回復がみられなくなることがあります。

このような状態のことを「症状固定」、症状固定後も残っている症状を「後遺症」と言います。

慢性的な肩こりなどをお持ちの方は、マッサージに行くと一時的に体が楽になっても、またすぐコリが酷くなってしまう、といったことを体験したことがあるのではないでしょうか?

交通事故のケガで同じようなことを実感する場合、それは症状固定を迎えているのかもしれません。

むち打ち、骨折を始め、さまざまなケガで症状固定になる可能性があります。

症状固定になったら、治療は終了し、後遺障害診断書の作成、後遺障害の等級認定、相手保険会社との示談交渉へと移っていくのが一般的です。

整形外科や整骨院への通院を続けてはいけない、というわけではありませんが、症状固定以降の治療費は自己負担になると思ったほうが良いでしょう。

症状固定を決めるのは医師?保険会社?

整形外科の医師、または相手保険会社から症状固定だと言われる可能性があります。

しかし、症状固定の判断は医師だけができるもの。

保険会社が、症状固定を迎えたかどうか判断することはできません。

では、なぜ保険会社は症状固定だと言ってくるのでしょうか?

それは、保険会社は、ケガごとに治療期間の指標を持っていて、その期間を終えると、治療費の支払いを打ち切りにしたいからです。

治療期間は、打撲なら1ヶ月、むち打ちは3ヶ月、骨折は6ヶ月が目安で、これを業界内の言葉で「DMK136」と言います。

この時期を迎えると事故被害者に「治療費を打ち切ります」「もう症状固定では?」などと言ってくるほか、通院している整形外科の医師に直接確認することもありますので、保険会社の言い分が通って症状固定にされないよう、気をつけましょう。

通院のたびに、医師に自覚症状を細かく伝え続けることが大切です。

保険会社に対しては、治療の状況を正確に伝え、治療費の支払い継続を求めていきましょう。

中には、医師が「まだ症状固定ではない」と言っているのに、強引に症状固定にしようとする保険会社の担当者もいると聞きます。

もし勝手に症状固定にされてお困りの場合は、話が進んでしまう前にすぐ弁護士に相談することをおすすめします。

また、整骨院では症状固定を判断することはできません。

整骨院に多く通院している場合でも、整形外科に定期的に通院することを欠かさないようにしましょう。

なぜ症状固定が重要?症状固定にしたがる理由は?

症状固定が重要な理由と、保険会社が症状固定にしたがる理由は共通しています。

それは、症状固定の時期が賠償金の金額に大きく影響するためです。

「治療費」、「休業損害」、「慰謝料」などは、交通事故から症状固定までの期間が長いほど、高額になる傾向にあります。

また、症状固定の時期は、後遺障害等級の認定結果にも影響すると言われています。

事故被害者に後遺症が残り、後遺障害等級が認定されると「後遺障害慰謝料」と「逸失利益」も補償されることとなります。

保険会社としては、賠償金が増えることは望ましくないため、早めに症状固定にしたいわけです。

しかし、事故被害者としては、効果があるうちは治療を続けたいものですし、慰謝料で損をしたくもありませんよね。

だから、いつ症状固定を迎えるかがとても重要なのです。

症状固定までの期間が長ければ長いほど良いというわけではありません。

先延ばしをし過ぎると示談交渉時に治療費の支払いが認められず、一部が自己負担となったり、後遺障害の等級認定で不利になったりする可能性がありますので気をつけましょう。

また、賠償金の各項目は、補償の対象期間が交通事故から症状固定までと、症状固定以降に分けられます。

たとえば、治療費は、症状固定以降は原則として補償されません。

休業損害と入通院慰謝料は、交通事故から症状固定までの期間で計算されます。

後遺障害等級の認定を受けた場合、症状固定以降の仕事での損失は逸失利益、慰謝料は後遺障害慰謝料として補償されます。

[事故日]→[治療中]入院通院費(治療実費や交通費など)/入院慰謝料/休業損害→[症状固定日]→[後遺障害認定後]後遺障害慰謝料/逸失利益→[示談]

症状固定の時期、目安はいつ頃?

先ほどご説明したDMK136は、あくまで保険会社独自の目安。

症状固定のタイミングは、ケガやその程度、症状によって大きく異なりますが下記が目安といえます。

ケガ 症状固定時期
むち打ち 6ヶ月〜
骨折 3ヶ月〜
外貌醜状 6ヶ月〜
高次脳機能障害 1年〜

症状固定の判断は、交通事故から6ヶ月が一般的な目安のタイミングと言われています。

むち打ちの場合は、症状固定時期まで6ヶ月以上。

むち打ちは、治療期間通院日数が後遺障害の等級認定の結果に大きく影響し、治療期間が6ヶ月以上必要だと言われているからです。

骨折の場合は、治療方法によって症状固定の時期は大きく異なり、3ヶ月程度で症状固定となることもあれば、6ヶ月以上必要とする場合もあります。

こちらはあくまで目安ですので、ご自身の症状固定時期については、医師に確認をするようにしましょう。

ここに注目!

症状固定は、治療と慰謝料のどちらにも影響します。

早い時期に症状固定と言われると、満足に治療を受けられず、適切な慰謝料も受け取れなくなってしまいます。

症状固定を判断できるのは医師だけですので、日ごろから医師に自覚症状を伝えて相談し、納得のいく治療を受けられるようにしましょう。

また、「完治または症状固定」では症状固定後にやることをご案内しています。

合わせてご確認ください。

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