症状固定と言われたら

症状固定とは?
交通事故で負ったケガが、いくら治療してもそれ以上改善や回復される見込みがなくなったと医師が判断した状態を「症状固定」といいます。
症状固定後に残った症状は、後遺症となり「後遺障害の等級認定」の手続きへと進みます。保険会社が支払う治療費や入通院慰謝料、休業損害は症状固定までとなります。症状固定後も治療を継続するときは自費での治療となります。

誰がいつ判断するの?

「医師の判断の前に、保険会社が独自の判断で症状固定と言ってきた」という話をよく聞きます。なぜ保険会社はそのようなことをするのでしょう。

後遺障害の等級が認定されるには、 一般的に6ヶ月以上の通院が必要と言われています。後遺障害と認定されると、「後遺障害慰謝料」や「逸失利益」の補償も増えてしまうため、保険会社としては好ましい状況ではありません。

そのため、事故後5ヶ月経った頃になると、症状固定と判断し治療費を打ち切るなどと主張してくるのです。

症状固定か否かの判断は医師がすることなので、保険会社には治療の状況を正確に伝え、治療費の支払い継続を要求しましょう。

治療期間は最長どれくらい?

ケガの状況によって一概には言えませんが、治療期間が1年半程度認められた例もあります。ただし、これは極めて稀な場合で、とても重症なケガであったことが想像されます。

交通事故のケガの場合、事故後、治療を始めて数ヶ月経ったあたりから症状固定と判断されることが多いようです。

補償される内容はどう変わる?

症状固定の日を境に、補償される内容が変化しそれぞれの期間にあったものが算定されます。

ケガの治療に対する慰謝料である「入通院慰謝料」は、後遺障害に対する慰謝料である「後遺障害慰謝料」に。
ケガの治療のために失った収入である「休業損害」は、将来に渡って失われる収入であろう「逸失利益」に。

症状固定とは、「治療が終わる」ということなので、その後治療を行ったとしても治療費は請求できません。

[事故日]→[治療中]入院通院費(治療実費や交通費など)/入院慰謝料/休業損害→[症状固定日]→[後遺障害認定後]後遺障害慰謝料/逸失利益→[示談]

ここに注目!

「症状固定」前は、納得いくまで十分な治療をしましょう。保険会社は被害者の十分なケガの回復ではなく、支払負担を少なくする観点で治療の打ち切りの話をします。

医師と相談し、しっかりと治療を続けてください。また、治療期間中の無理な仕事は、かえって症状が悪化する場合があります。休業損害として請求できるので、症状固定前はできるだけ仕事を休んでしっかり治療を行ってください。

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