交通事故コラム

交通事故で骨折!気をつけたい骨折の後遺障害等級と慰謝料

運転中の交通事故のケガで多いのがむち打ちと骨折です。骨折の場合、交通事故の状況によって手や腕、足を骨折する可能性があります。
ここでは、交通事故で多く見られる手や腕、足の骨折に焦点を当て、骨折の種類や、認定される「後遺障害等級」、「後遺障害慰謝料」の金額をご説明していきます。

手や腕の骨折の種類

歩行中、自転車バイクに乗っている時に交通事故に遭うと、転倒した際などに手や肘、腕を強く打ち骨折をしてしまうケースが多いです。

その中でも橈骨(とうこつ)や舟状骨(しゅうじょうこつ)、上腕骨(じょうわんこつ)という骨の骨折が多いとされています。

この3種類の骨折について、骨や症状をご説明します。

橈骨

橈骨とは? 手首と肘の間にある2本の骨のうち、手のひらを上にした際に外側(親指側)にある骨です。交通事故で手をついた際に、橈骨の手首に近い部分を骨折(橈骨遠位端骨折)してしまうことがあります。
症状 手首の腫れや変形が起こり、治療をしても骨が元どおりにつかない(医学の言葉で「癒合不全」と言います)などの後遺症が残る場合があります。

舟状骨

舟状骨とは? 手首の関節内にある骨の一つ。橈骨と同じように、手をついた際の衝撃で骨折をしてしまう恐れがあります。
症状 親指の付け根に痛みを感じたり、手首が思うように動かせないなどの症状があります。舟状骨は小さい骨のため、レントゲン検査ではすぐに判明しないこともあるため、「MRI検査」なども受けるようにしましょう。

上腕骨近位端骨折

上腕骨とは? 肘から肩の間の骨のことです。肩を強く打ち付けてしまった場合に、上腕骨のうち肩に近い部分を骨折(上腕骨近位端骨折)してしまうことがあります。
症状 「上腕骨近位端骨折」では、肩を思うように動かせない、肩に人工関節や人工骨頭を入れたなどの後遺症が残ってしまう場合があります。

手や腕の骨折の「後遺障害等級」と「慰謝料」

手や腕の骨折では、痛みやしびれが残ってしまう、交通事故以前のように動かせないなどの後遺症が残る可能性があり、後遺症の症状によって認定される後遺障害等級が異なります。

「後遺障害等級」と「裁判基準」での後遺障害慰謝料の一例をご紹介します。

「橈骨遠位端骨折」で認定される後遺障害等級

後遺障害等級 症状 後遺障害慰謝料
(裁判基準)
7級9号 橈骨や上腕骨の骨折などで癒合不全が残り、常に硬性補装具を必要とする場合 1000万円
8級6号 手首、肘、肩関節の可動域が骨折していない腕と比べて10%以下の場合 830万円
8級8号 橈骨や上腕骨の骨折などで癒合不全が残り、常に硬性補装具を必要とする場合 830万円
10級10号 手首、肘、肩関節の可動域が骨折していない腕と比べて1/2以下の場合 550万円
12級6号 手首、肘、肩関節の可動域が骨折していない腕と比べて1/4以下の場合 290万円
12級8号 橈骨や上腕骨などに変形を残す場合 290万円
12級13号 手首などに痛みやしびれが残り、神経症状の後遺障害として検査結果などで証明できる場合 290万円
14級9号 手首などに痛みやしびれが残るものの、神経症状の後遺障害として検査結果では証明できない場合 110万円

足の骨折の種類

自転車バイクで走行中の交通事故では、大腿骨(だいたいこつ)という骨を骨折するケースが多くあります。

また、実は自動車を運転している際の交通事故で膝をダッシュボードに強く打ち付けて骨折をしてしまうケースも多く、ダッシュボードに膝を打ち付けることを「ダッシュボード損傷」と言います。

ダッシュボードに膝を打ち付けてしまうと膝の後ろの靭帯を痛めることや、膝蓋骨(しつがいこつ)や脛骨(けいこつ)という骨を骨折することがあります。

この3つの骨折についても、まずは骨や症状をご説明します。

大腿骨

大腿骨とは? 足の付け根から膝を繋ぐ大きな骨のことです。交通事故で転倒した際や自動車とぶつかった衝撃で骨折してしまうことがあり、骨折した箇所によっいぇ「大腿骨骨頸部骨折」「大腿骨転子部骨折」「大腿骨骨幹部骨折」などと診断されます。
症状 「大腿骨骨頸部骨折」では股関節を思うように動かせない、「大腿骨転子部骨折」では足を自由に動かせないなどの「後遺症」が残ることがあります。

膝蓋骨

膝蓋骨とは? いわゆる「膝のお皿」のことです。ダッシュボードに膝を強く打ち付けることで骨折をしてしまう場合があります。
症状 「膝蓋骨骨折」では、膝に痛みが残る、膝を思うように動かせないなどの後遺症が残ってしまうことがあります。

脛骨

脛骨とは? 足のすね部分にある骨折のことです。強く打ち付けた際に骨折してしまうことがあります。骨折した箇所によって「脛骨近位端骨折」「脛骨顆部骨折」などと診断名が変わります。
症状 脛骨のうち、膝に近い箇所を骨折した場合は膝の痛みや思うように動かせない、骨の中心に近い部分を骨折した場合は骨の変形などの後遺症が残ってしまうことがあります。

足の骨折の「後遺障害等級」と「慰謝料」

足の骨折も手や腕の骨折同様、痛みやしびれ、動かせないといった後遺症が残る可能性があり、症状によって後遺障害等級が異なります。

こちらも「後遺障害等級」と「裁判基準」での後遺障害慰謝料をまとめました。

「橈骨遠位端骨折」で認定される後遺障害等級

後遺障害等級 症状 後遺障害慰謝料
(裁判基準)
7級10号 大腿骨や脛骨の骨折などで癒合不全が残り、常に硬性補装具を必要とする場合 1000万円
8級7号 足首、膝、股関節の可動域が骨折していない腕と比べて10%以下の場合 830万円
8級9号 大腿骨や脛骨の骨折などで癒合不全が残り、常に硬性補装具を必要とする場合 830万円
10級11号 足首、膝、股関節の可動域が骨折していない腕と比べて1/2以下の場合 550万円
12級7号 足首、膝、股関節の可動域が骨折していない腕と比べて1/4以下の場合 290万円
12級8号 大腿骨や脛骨などに変形を残す場合 290万円

Mr.リードからあなたへ

ご説明したのは、交通事故被害で起こりうる骨折の一部です。より重度の後遺症が残る場合、複数の箇所を骨折してしまう場合、手指や足指など、異なる箇所を骨折してしまう場合も多いです。

また、後遺症が残ると、日常生活や仕事に大きく影響してしまいますので、後遺障害等級の申請を行い、「裁判基準」の賠償金を勝ち取ることを目指しましょう。

保険会社に裁判基準での支払いを認めさせるには、交通事故の知識や示談交渉の経験が重要となりますので、弁護士のサポートを受け、交渉するのがオススメですよ。

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