むち打ちの症状はいつから出る?
むち打ちは、追突事故などに遭った際に首に大きな負荷がかかることで受傷するケガです。
ミスターリードの交通事故診断を利用した人の50〜60%の人にむち打ちの症状が見られるなど、多くの人がむち打ちに悩まされています。
交通事故のむち打ちで気をつけたいのが、事故直後は症状が見られず、後から痛みやしびれなどを感じるケースがあることです。
事故後、いつから発症するかは人それぞれです。
症状が出るまで1週間や2週間かかることも珍しくありません。
交通事故にあわれて間もない方は、今は痛みなどがなくても、しばらくは体調の変化に注意してください。
むち打ちの症状は、首や肩の痛みやしびれだけでなく、頭痛やめまい、吐き気などさまざまで、「交通事故とは関係ない」と思っていた体調不良の原因が、むち打ちだったということもあります。
なぜ、後から症状が出るの?

なぜ、むち打ちの症状は時間が経ってから出ることがあるのでしょうか?
むち打ちは医学的にも判断が難しいケガとされていて、さまざまな症状を発症する原因や時間が経ってから発症する原因も明確ではありません。
また、「事故直後は興奮状態だった」、「検査で確認できなかった」などが理由で、むち打ちと診断されるまで時間がかかることもあります。
事故直後は興奮状態で痛みを感じない
「アドレナリンが出ていて痛みを感じない」と聞いたことはないでしょうか?
極度の緊張状態や興奮状態にあると、アドレナリンが出て痛みなどに気が付かないことがあります。
たとえば、ケガをしたスポーツ選手が「試合中は痛みを感じなかった」ということがあります。
これが交通事故直後でも当てはまります。
事故直後は、まさかの出来事で興奮状態になっていて痛みを感じず、家に帰って気持ちが落ち着いた後などに、痛みに気づくことがあります。
画像検査でむち打ちが確認できなかった
むち打ちは、レントゲンやMRIなどの検査結果による医学的な証明(他覚症状と言います)をできることが少なく、多くのケースでは自覚症状しかありません。
そのため、事故直後に病院で画像検査を受けても、興奮状態で自覚症状がなく、検査結果でも症状を確認できず、むち打ちに気がつけないことがあります。
また、先ほどお伝えしたようにむち打ちの症状はさまざまです。
自覚症状があっても「交通事故とは関係ない」と自己判断してしまい、むち打ちが原因だとわかるまでに時間がかかってしまうこともあります。
後から痛みが出たときにやること
交通事故の直後には感じなかった痛みなどを後から感じたら、それは交通事故によるむち打ちの可能性があります。
体調の変化に気が付いたら、そのまま何日も過ごすのではなく、すぐ病院に行くことが大事です。
また、保険会社に伝えるなどの対応もしましょう。
整形外科へ行き、症状を伝える
首や肩の痛みやしびれ、そのほかの体調不良を感じたら病院に行きましょう。
後から症状が出た際に大切なのは、すぐ病院に行くことです。
ケガの治療は早いほうがいいですし、事故から日にちが経つほど、交通事故のむち打ちで症状が出ていると証明しづらくなります。
そして、病院では、いつから自覚症状を感じたかなどを、こと細かく伝えてください。
交通事故とは関係ないと思っていた症状が、実は事故によるむち打ちが原因だったということもあります。
初診の場合は交通事故にあったことを忘れずに伝えましょう。
また、整骨院で施術を受けることもできますが、はじめは必ず整形外科に行くようにしてください。
整骨院の先生は医師ではなく、むち打ちだと診断をできないからです。
すぐ病院に行き、「交通事故が原因」と医師に認めてもらえば、保険会社に治療費を請求しながら通院することができます。
保険会社に連絡。警察での手続きが必要な場合も
相手保険会社への連絡も忘れないようにしましょう。
伝えずに通院していると、治療費や慰謝料の支払いを拒否されるなど、トラブルになってしまうおそれもあります。
伝えた場合でも、「慰謝料がほしいから、今頃むち打ちだったと言っているのではないか」とう疑われることもあります。
その際は、病院の診断結果などでむち打ちであることを証明しましょう。
また、事故時はケガがないと思っていた場合、警察では物損事故(物件事故)として処理されています。
保険会社が慰謝料の支払いを認めないときは、警察で物損事故扱いから人身事故扱いへの変更手続きを行って、慰謝料請求をすることがあります。
Mr.リードからあなたへ
何日以内にむち打ちの症状が出るなどは決まっていません。
「雨の日だけ痛みが強くなる」など、気候で症状が変わることもあります。
目に見えない症状で、それがすぐに発症するとは限らないのがむち打ちの厄介なところ。
後から体に異変を感じた場合は、1日も早く病院で診察を受けましょう。
保険会社の治療費や慰謝料の支払い拒否などで困ったときは、弁護士に相談をしながら解決していくのがおすすめです。
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