交通事故コラム

相談は警察でOK?交通事故被害で警察がしてくれること、してくれないこと

「交通事故被害に遭ったら、警察に相談をしながら対応を進める」と思っている方も多いようです。でも、交通事故で警察が行う対応には限りがあります。
警察がしてくれること、してくれないこと、ご存知ですか?今回は、交通事故被害における警察が行う対応について整理したいと思います。

交通事故被害に遭ったら、あなたは誰に相談する?

交通事故に遭うと、ケガのことやお金のことなど不安はたくさん。初めてでわからないこと多く、誰かに相談する方がほとんどです。

Mr.リードが「交通事故に遭ったら誰に相談をしますか」とアンケートを取ったところ、1位が家族・友人で、ついで多かったのが警察という回答でした(※)。

交通事故に遭った際は「警察に頼る」と考えている方が多いようです。たしかに、交通事故で警察に対応をしてもらうことは必要なのですが、警察が交通事故被害の悩みをすべて、解決してくれる訳ではありません。

警察がしてくれる対応と、警察に相談できないことを下記にまとめてみました。

※2016年6月の社内アンケート

警察がしてくれること

供述調書、実況見分調書の作成

交通事故が起こった際に警察がしてくれることは「供述調書」を作成することと、実況見分を行い「実況見分調書」を作成することです。

「供述調書」は、事故直後に交通事故の加害者と被害者の供述を記載した書類。

「実況見分調書」とは、加害者と被害者がどのような状況で交通事故が発生したかを記録する書類です。
事故の当事者が実況見分に立ち会い、交通事故が発生した当時の状況のヒアリングなどが行われます。

警察は、「供述調書」や「実況見分調書」を作成する際に交通事故被害者にさまざまなことを確認しますが、この際、「事実と異なることは認めないこと」が大事です。

たとえば、加害者が自分に有利なことを警察に話し、それが書類に記載されている場合もあります。被害者がそれを認め書類にサインをしてしまうと、自分に必要以上の過失割合がついてしまい、最終的に受け取る賠償金が低額になってしまう可能性もありますので、気をつけましょう。

警察がしてくれないこと

過失割合の決定

受け取る賠償金に大きな影響を与える「過失割合」。
「過失割合」は交通事故の責任の割合を示すものなので、警察が決めると思っている方も多いのですが、実は違います。

過失割合を最初に提示するのは、賠償金を支払う加害者の保険会社です。
保険会社が、「実況見分調書」に書かれた交通事故の状況をもとに、過去の裁判例から過失割合を決めて提示しています。

賠償金に関する対応

交通事故の賠償金や示談交渉に関する相談は、警察は対応してくれません。

賠償金の問題は刑事事件ではなく民事事件とされています。警察は「民事不介入」という原則があるため対応することができません。

賠償金は、交通事故の加害者(保険会社)と被害者(または依頼を受けた弁護士)で決めることになっています。

弁護士が交通事故被害者のサポートを行っているのは、警察のサポートを受けられず、賠償金に関する悩みを解消できない方が大勢いらっしゃるからなのです。

加害者の刑事罰は警察が決める?

最後に、交通事故の加害者の刑事罰がどのように決められているか、ご説明したいと思います。

交通事故を起こした加害者は警察から「過失運転致死傷罪」の疑いがかけられます(飲酒運転や道路交通法に違反していた場合は他の罪の疑いがかかることもあります)。

警察は、加害者が「過失運転致死傷罪」として罪に問うべきかの最初の判断を行います。

そして罪に問うべきと判断した場合は、検察に書類送検します。
その後、検察が起訴、不起訴を判断し、起訴されると有罪無罪を裁判することになります。
つまり、警察が交通事故の加害者の刑事罰を決めているわけではありません。

また、警察の時点で「罪に問わない」と判断されるケースもあります。

交通事故被害者は警察に対して「被害届の提出」という行動をとることができます。

被害届の提出は、「加害者は刑事罰に科せられることをしているので、詳しく捜査をしてください」と警察に依頼することです。

もし加害者に対して「許せない」という気持ちが強く、刑事罰を望まれる場合は、警察に被害届を提出することを考えてみましょう。

Mr.リードからあなたへ

交通事故被害における警察の関わり方について、ご理解いただけましたか?
警察は、交通事故の詳細を捜査してくれますが、被害者のケガや賠償金に関する相談にのってくれるわけではありません

これらの相談は、弁護士などの交通事故に精通した専門家に相談するのが最適。交通事故被害者の不安を解決する大切な存在になってくれるはずですよ。

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