都内の交通事故の20%近くが高齢者ドライバー関連!
高齢者の交通事故が増えているという話を聞くことがありますが、実際はどうなのでしょうか?
まずは、警視庁が発表している都内の交通事故件数と、高齢者ドライバーの交通事故の割合をご紹介します。
※高齢者ドライバーは、原付以上(特殊車を含む)を運転している65歳以上の人をさします。
東京都内の交通事故発生件数と高齢者ドライバー関連事故の割合の推移
交通事故発生件数 | 高齢者ドライバー関連事故の割合 | |
---|---|---|
平成24年 | 47,429件 | 13.9% |
平成25年 | 42,041件 | 15.1% |
平成26年 | 37,184件 | 16.2% |
平成27年 | 34,274件 | 16.9% |
平成28年 | 32,412件 | 17.6% |
平成29年 | 32,763件 | 17.9% |
平成30年 | 32,590件 | 18.0% |
出典:警視庁「防ごう!高齢者の交通事故!」
交通事故の件数自体は年々減少していますが、高齢者ドライバーの交通事故の割合は増えています。
高齢者ドライバーの事故原因で多いのが発見の遅れ

では、どのような原因で高齢者ドライバーの交通事故が発生しているのでしょうか?
高齢者ドライバーが交通事故を起こした原因の割合が発表されていますのでご紹介します。
高齢者ドライバーの人的要因別にみた交通事故発生状況
発見の遅れ | 81.5% |
---|---|
判断の誤り | 10.2% |
操作上の誤り | 7.9% |
調査不能、人的要因なし | 0.4% |
出典:警視庁「防ごう!高齢者の交通事故!」
発見の遅れが交通事故の原因の大半を占める結果となっています。
注意力や集中力の低下や動体視力の衰えなどによって、交通事故の危険に気が付くのが遅くなってしまう可能性があるようです。
高齢者だけに限った話しではありませんが、「慣れているから大丈夫」と自分の運転を過信しないほうがよさそうですね。
認知症による交通事故を防ぐため道路交通法が改正
高齢者ドライバーの交通事故で切り離せないのが認知症の問題。
認知症だったドライバーが悲惨な交通事故を起こしてしまったケースもニュースで報じられています。
認知症のドライバーによる悲惨な交通事故をなくすため、平成29年3月に道路交通法が改正され、75歳以上の高齢者ドライバーが免許を更新する際の認知機能や認知症をチェックする制度が強化され、75歳以上の高齢者ドライバーが一定の違反行為を行った際に、臨時認知機能検査が実施されるようになりました。

また、大阪府警では、認知症ドライバー対策の専門の部署を新設するなど、認知症ドライバーの交通事故防止の対策が進められています。
政府や警察でも強化は進められていますが、認知症ドライバーの交通事故をなくすためには、ドライバー自身やまわりのご家族が、運転をして大丈夫か、きちんと判断することも大切かもしれません。
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Mr.リードからあなたへ
生活の足として自動車が必要な高齢者も多いでしょう。でも、交通事故を起こしてしまってからでは遅いです。
高齢のご両親の運転に不安を抱いている方は、こまめに運転について話し合うこと、危険を感じたら運転免許返納も検討することをしてみてくださいね。ご家族が交通事故の当事者とならないよう、家族みんなでサポートしてきましょう!
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