自転車と自動車の交通事故

交通事故コラム

自転車と自動車の事故の過失割合。自転車が悪いケースだとどうなる?

見通しの悪い交差点で出会い頭にぶつかってしまったなど、自転車と自動車の交通事故は、お互いが走行中に発生するケースが多くあります。このような交通事故では、事故が発生した状況で過失割合が変わります。場合によっては自転車のほうが悪くなることも。
ここでは、自転車と自動車の交通事故での過失割合について具体例を交えながら詳しくお伝えしたいと思います。

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  1. 過失割合の分だけ賠償金が差し引かれます
  2. 自転車と自動車の交通事故で過失割合はどうなる?
  3. 交通違反があると、自転車のほうが悪くなることも
  4. 自転車のほうが悪いとどのような影響がある?

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過失割合の分だけ賠償金が差し引かれます

まずは、過失割合についてあらためて整理しましょう。

過失割合とは、発生した交通事故の加害者と被害者の責任の割合のこと。

信号待ちなどで止まっている被害者に衝突した場合など、加害者の不注意で交通事故が発生したら、過失割合は、「被害者0:加害者100」になることがありますが、お互いが走行中の事故は、被害者にも一定の過失がつくケースが多くなっています

これは、自転車と自動車による交通事故の場合も同じです。

交差点で横断歩道を渡る自転車

そして、被害者にも過失がつくと、過失割合の分だけ受け取る賠償金から次のように差し引かれます(これを過失相殺と言います)。

過失割合=被害者10:加害者90、賠償金100万円のケース
賠償金100万円×過失割合10%=受け取る賠償金90万円

自転車と自動車の交通事故で過失割合はどうなる?

ここからは、自転車と自動車の交通事故での過失割合を具体的に確認していきましょう。

自転車と自動車による事故は、自動車の過失が高くなりやすく、基本的には自転車よりも自動車のほうが悪いと判断されます。

これは、自動車に比べて自転車のスピードが遅いことや、衝突した際に自転車側のほうがケガをしやすいことなどが理由です。

ただし、自転車側も交通事故の責任を問われます。

お互いが走行中に起こった事故では、自転車にも一定の過失がつくケースが多いです

どの程度の過失が自転車につくのか、信号のない交差点で出会い頭に発生した衝突事故、横断歩道での接触事故の過失割合の一例をご紹介します(交通事故の状況によって過失割合は変わりますので、下記の限りではありません)。

信号のない交差点での自転車と自動車の交通事故の過失割合

事故の詳細 過失割合
道幅が同じ場合 自転車20:自動車80
自転車の道路が広く、自動車の道路が狭い場合 自転車10:自動車90
自転車の道路が狭く、自動車の道路が広い場合 自転車30:自動車70
自動車側に一時停止の規制がある場合 自転車10:自動車90
自転車側に一時停止の規制がある場合 自転車40:自動車60

道幅が同じ交差点で、自転車と自動車が出会い頭に衝突した場合、過失割合は「自転車20:自動車80」です。

お互いに走行中なので自転車側にも過失がつくのは仕方のないこと。

20%の過失が妥当なのか気になるところですが、同じ状況で自動車同士の場合は「自動車(左方)40:自動車(右方)60」となりますので、自転車であることを理由に軽めの過失になっています。

また、道幅の違いや一時停止規制の有無でも過失割合は変わりますが、基本的には自転車のほうが過失は軽くなります。

横断歩道での自転車と自動車の交通事故の過失割合

事故の詳細 過失割合
自転車は青信号で横断開始、自動車は赤信号を直進 自転車0:自動車100
自転車は青点滅信号で横断開始、自動車は赤信号を直進 自転車10:自動車90
自転車は赤信号で横断開始、自動車は赤信号を直進 自転車25:自動車75
自動車は青信号で横断開始、自動車は青信号を右折または左折 自転車10:自動車90

自転車が横断歩道を走行中に起こった事故では、自転車が青信号で自動車が赤信号なら、自転車に過失はつきません。

いっぽう、横断歩道に侵入した時にすでに信号が点滅していた場合や赤信号だった場合には、自転車側にも過失がつきます。

また、表の4行目は交差点を右左折してきた自動車と横断歩道を走行中の自転車の事故で、この場合、自転車側が青信号で横断していても10%程度の過失がつきます。

なお、自転車を押して横断歩道を歩いていた場合は歩行者として考えるため、上の表とは過失割合が異なります。

交差点での出会い頭の事故、横断歩道での事故ともに、自転車にも過失がつくケースは多いです。

このように過失がつく交通事故では、事故発生状況報告書の内容で過失が変わることもあります

【図解】でわかる!自転車事故の事故発生状況報告書。書き方で過失が変わる?」で書き方を詳しくご説明していますのでご参考ください。

自分の過失割合が気になる、保険会社に提示された過失に疑問を感じる、という人は交通事故診断を行い、弁護士などの専門家に相談してみましょう。

過失割合の相談をするために、
まずは交通事故診断!

交通違反があると、自転車のほうが悪くなることも

ご説明したように、自転車と自動車の交通事故における過失割合は、基本的に自動車側の過失が重くなります。

しかし、自転車側に交通ルール違反があるような場合は、自転車側のほうが過失が重くなるケースもありますのでご注意ください。

自転車側が悪くなるケースの一例をご紹介します。

自転車と自動車の事故で自転車の過失が重くなるケース

事故の詳細 過失割合
交差点で自転車が赤信号を直進、対向の自動車が青矢印信号で右折 自転車80:自動車20
信号のある交差点で自転車は赤信号を直進、右方側から自動車は青信号を直進 自転車80:自動車20
自転車は赤信号で横断開始、自動車は青信号を直進 自転車75:自動車25

上の表は、自転車が信号無視をして交差点に侵入したり、横断歩道を渡ったりして交通事故が発生した場合の過失割合です。

このように、自転車が赤信号で自動車が青信号だと、自転車側に重い過失がつくことが多くなっています。

また、自動車が黄信号だったとしても、自転車側のほうが悪くなるケースが多いです。

このような場合、自転車に乗っていた人だけがケガをしても、過失割合は変わらず、自転車側が加害者になります。

ながら運転が原因で自転車が悪くなることも

自転車に乗りながらスマホの操作は危険

また、携帯電話やスマートフォンを操作しながら自転車に乗り、交通事故を起こしてしまう、いわゆる「ながら運転」が交通事故の原因になることもあります。

自転車側のながら運転で事故を起きた場合は、自転車側の過失が10%程度重くなります

通常であれば過失割合が「自転車50:自動車50」の事故だと、ながら運転によって「自転車60:自動車40」に変わってしまうかもしれません。

交通違反があることで過失割合が修正され、自転車のほうが悪くなってしまう可能性があるのです。

自転車のほうが悪いとどのような影響がある?

自転車に重い過失がつく可能性についてお話をしてきましたが、実際に自転車のほうが悪くなったらどのような影響があるのでしょうか?

一番の影響は、適切な補償を受け取れなくなることです

自転車と自動車の事故では自転車に乗っていた人がケガをするケースが多く、自転車が壊れてしまうこともあります。

それによって治療費や自転車の買い替え費用などがかかり、ケガで仕事を休んだら収入も減ります。

しかし、重い過失がついていると、示談交渉で賠償金が大きく減額され、相手の保険会社から補償をきちんと受け取れなくなるおそれがあります。

Mr.リードからあなたへ

自転車対自動車の事故で自転車のほうが悪くなると、ケガをしているのに補償をきちんと受け取れなくなってしまいます。

自動車保険や自転車保険に加入している場合は、相手の保険ではなく自分が加入する保険から補償を受け取ることも検討してしましょう。

また、相手保険会社から納得できない過失割合を提示された場合は、過失割合の変更ができないか、弁護士に相談することをおすすめします。

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