雨が降っていると、事故発生率は4倍に増加!
天候は、交通事故にどの程度影響しているか知っていますか?
首都高速道路株式会社が気になる統計データを発表しています。

この統計によると、平成30年に首都高で発生した交通事故の15.5%が雨の日に発生していることになります。
しかも、1年間のうち、約95%が晴れの時間で、1mm以上の雨が降っていたのはわずか5%です。
そのため、晴れの日と雨の日の1時間あたりの交通事故発生件数は、晴れの日が1.06件に対し、雨の日は3.61件。
雨の日は、晴れの日に比べて事故発生率が約4倍に上がっているのです。
雨の日の運転で注意することは?
では、雨の日に交通事故を起こさないため、ドライバーはどのような点に気をつける必要があるのでしょうか?
ここでお伝えするのは、スリップと見落としの2点。
JAFのWebサイトに掲載されている、雨の日のスリップ事故と見落とし事故を防ぐポイントをご紹介します。
雨天のスリップ事故を防止するポイント

1.降り始めの雨は滑りやすいのでご注意!
雨の降り始めは、路面にホコリや泥が浮くため、滑りやすくなる傾向にあるため、注意が必要です。
2.速度を控え、「ハイドロプレーニング現象」を防ぐ
高速道路などで速い速度で走行していると、タイヤが水の上を滑走し、車をコントロールできなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなります。
これを防ぐには速度を抑えることが重要。
車間距離をいつも以上に空けましょう。
3.直線でもスリップする可能性がある
カーブだけでなく、直線でもスリップする可能性があります。
雨の日は、いつも以上にスピードに気をつけることが不可欠です。
雨の日の見落とし事故を防ぐポイント

1.夜間は特に速度を控え、十分に車間距離をとること
雨の日の夜間は、目に見える危険だけでなく、目に見えない危険が高くなります。
そのため、危険を認識・予測し、速度を控えて十分な車間距離をとることが大切です。
2.対向車のヘッドライトに注意
自分の車と対向車のヘッドライトが重なり、光が反射し合って間が見えなくなる「グレア現象」が、雨の日は路面の雨水にヘッドライトが反射することでも発生します。
停止線や横断歩道が見えづらくなり、車線の確認などに気を取られていると、歩行者の発見が遅れる恐れがあります。
雨の日の夜間はスピードを抑え、細心の注意を払いながら運転しましょう。
3.日頃からワイパーやガラスの整備をしておくこと
雨の中での運転は、視界の確保が必要不可欠。
日頃からワイパーの動作確認やフロントガラスをキレイにしておき、視界を確保するための整備を欠かさずに。
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Mr.リードからあなたへ
交通事故の加害者にも被害者にもならないため、自分の運転技術を過信せず、常にリスクが発生することを頭に入れて安全運転を心掛けてください。
日頃から車の整備をきちんと行い、安全運転で走行する習慣を身につけておきましょう。
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