交通事故コラム

歩行者とバイクの交通事故。歩行者に過失がつくのはどういう時?

歩行者とバイクの交通事故では、歩行者が大きなケガをする傾向があり、被害者保護などの理由からバイク側の過失が重くなるケースが多いです。しかし、信号の色など、わずかな違いで過失割合は変わり、場合によっては歩行者の過失が重くなることもあります。
横断歩道や交差点での事故を中心に、歩行者とバイクの交通事故での過失割合を確認していきましょう。

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  1. 歩行者に過失がつかないケース
  2. 横断歩道での直進バイクと歩行者の事故
  3. 交差点で右左折をしてきたバイクとの事故
  4. 横断歩道の外を渡っていた際の衝突事故
  5. 横断歩道がない場所を横断しての衝突事故
  6. バイクの大きさや歩行者の年齢で過失割合が変わる?

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歩行者に過失がつかないケース

歩行者とバイクの事故が発生しやすいのが横断歩道です。

横断歩道での事故は、信号の有無やお互いの信号の色などで過失割合が大きく変わります。

歩行者に過失がつかないケースから順番に、歩行者対バイクの過失割合を確認していきましょう。

青信号を横断中の歩行者に過失はつかない

事故の詳細 過失割合
歩行者は青信号を横断。バイクは青信号で直進または右左折 歩行者0:バイク100

上の表は、歩行者が青信号を横断中にバイクとの衝突事故にあった場合の基本割合(基本過失割合)です。

過失割合は、基本割合をベースにさまざまな事情を踏まえ決定します。

歩行者が青信号で横断を開始し、交通事故が起こった時も青信号の場合、基本的に歩行者には過失はつきません。

バイク側の信号の色や、バイクが直進だった、右左折してきた、などの事情に関係なく、基本割合は0対100になります。

ただし、横断途中で信号が点滅した、青になる前に横断を開始した、横断歩道外を歩いていたなどの事情がある場合は当てはまらず、歩行者の過失を問われる可能性があります。

信号のない横断歩道は歩行者に過失がつかない

事故の詳細 過失割合
歩行者は信号のない横断歩道を横断。バイクは直進または右左折 歩行者0:バイク100

信号のない横断歩道では、歩行者に過失がつかないケースが多いです。

横断歩道に歩行者がいる場合はバイクよりも歩行者優先ですし、バイクは信号のない横断歩道を通過する際は、歩行者が横断することを意識した速度で走行する必要があるため、基本割合は0対100になります。

バイクが横断歩道を通過する直前に歩行者が横断した、横断歩道上で立ち止まっていた、歩行者の安全確認不足があったなどが原因で事故が起こった場合は、歩行者にも過失がつくことがあります。

横断歩道での直進バイクと歩行者の事故

事故の詳細 過失割合
歩行者は青信号で横断を開始し、途中で赤信号に。バイクは青信号を直進 歩行者20:バイク80
歩行者は信号が点滅中に横断を開始し、途中で赤信号に。バイクは青信号を直進 歩行者30:バイク70
歩行者は赤信号で横断を開始。バイクは青信号を直進 歩行者70:バイク30

信号がある横断歩道で交通事故が起きた場合、どちらも青信号ということはあまりありません。

どちらかが赤信号だった、または途中で赤信号に変わったというケースが多いです。

まず、歩行者が青信号でバイクが赤信号であれば、先ほどご説明したように歩行者に過失はつきません。

しかし、歩行者の横断途中で赤信号に変わり、青信号に変わって発進したバイクと衝突した場合は、歩行者にも過失がつきます。

上の表のように、歩行者が横断を開始した時の信号の色で基本割合が変わり、横断開始時の信号が青なら20%、すでに点滅していたら30%の過失が歩行者につきます。

また、歩行者が赤で信号を渡ってしまった場合は、歩行者のほうが重い過失になります。

安全地帯があると過失が重くなることも

事故の詳細 過失割合
歩行者は青信号で横断を開始、安全地帯付近で赤信号になったが横断を続ける。バイクは青信号を直進 歩行者30:バイク70
歩行者は信号が点滅中に横断を開始、安全地帯付近で赤信号になったが横断を続ける。バイクは青信号を直進 歩行者40:バイク60

道路の中央に安全地帯がある横断歩道の場合、途中で赤信号になったら、そこでつぎの青信号を待つことができます。

そのため、歩行者が青信号を待たずに横断を続けた場合、安全地帯がない場合と比べて10%程度、歩行者の過失が重くなることがあります。

交差点で右左折をしてきたバイクとの事故

事故の詳細 過失割合
歩行者は青信号で横断を開始、途中で点滅または赤信号に。バイクは右折または左折 歩行者0:バイク100
歩行者は信号が点滅中に横断を開始。バイクは青信号を右折または左折 歩行者30:バイク70
歩行者は赤信号で横断を開始。バイクは青信号を右折または左折 歩行者50:バイク50
歩行者は赤信号で横断を開始。バイクは赤信号を右折または左折 歩行者20:バイク80

交差点で横断歩道を渡っていた歩行者と、右左折をしてきたバイクとの交通事故の基本割合をご説明します。

歩行者が青信号で横断を開始していれば、歩行者の過失は0となります。

この場合、横断途中で信号が点滅したり、赤になったりした場合も過失割合は変わりません。

いっぽうで、歩行者が横断を開始した時にすでに点滅や赤信号だった場合は、歩行者にも過失がつきます。

歩行者が赤信号、バイク側が青信号の場合、歩行者にも50%の過失がつきます。

横断歩道の外を渡っていた際の衝突事故

事故の詳細 過失割合
歩行者は横断歩道付近を青信号で横断。バイクは青信号を右折または左折 歩行者10:バイク90
歩行者は横断歩道付近を信号が点滅時に横断。バイクは青信号を右折または左折 歩行者40:バイク60
歩行者は横断歩道付近を赤信号で横断。バイクは青信号を右折または左折 歩行者70:バイク30

渡っていたのが横断歩道の外の場合は、歩行者用信号が青でも歩行者に過失がつくことがあります。

急いで渡ろうとして、横断歩道の外から車道に入り、その時に交通事故にあった場合などが当てはまります。

この場合、歩行者の信号が青だった場合で10:90、点滅していたら40:60、赤信号だと70:30が基本割合となり、歩行者の信号の色で過失が大きく変わってきます。

なお、車両で横断歩道が塞がっていて、止むを得ず歩道外に出ていた場合は、横断歩道を渡っていた場合の過失割合が適用される可能性があります。

横断歩道がない場所を横断しての衝突事故

事故の詳細 過失割合
横断歩道がない道路を横断している最中に直進バイクと衝突 歩行者20:バイク80

横断歩道がない道路を横断した場合は、歩行者に20%の過失がつきます。

近くに横断歩道があるのに使用していなかった場合は、基本割合が変わり、歩行者に30%の過失がつく可能性があります。

また、横断禁止の道路標識やガードレールがある場所で横断していたら、10%程度、歩行者の過失が重くなる可能性があります。

バイクの大きさや歩行者の年齢で過失割合が変わる?

歩行者とバイクの交通事故では、ご説明してきた信号の色以外にも、さまざまな事情によって過失割合が変わる可能性があります。

たとえば、原付バイク、中型バイク、大型バイクなど、バイクの大きさや排気量で過失割合が変わることは基本的にはありませんが、歩行者が高齢者、児童、幼児、身体に障害がある方の場合は歩行者の過失が5〜10%程度、軽くなることがあります。

これは、一般成人に比べ、判断能力や危険回避能力が低いことが多いためです。

また、時間帯によっても過失が変わることがあり、夜の事故は昼間よりも歩行者の過失が重くなるケースがあります。

そのほか、幹線道路での事故なら歩行者、住宅街の事故ならバイク側の過失が重くなる可能性があります。

Mr.リードからあなたへ

ここでご説明した以外にも、事故当時のさまざまな事情を踏まえ、過失割合を判断していきます。

そのため、歩行者にも過失がつく場合は、相手保険会社と主張が食い違うことも多いです。

「提示されている過失割合に納得できない」、「過失割合が正しいかわからない」という方は、交通事故に詳しい弁護士などに相談してみてください。

専門家のサポートを受けて示談交渉を進めることで、正しい過失割合が認められる可能性が高まります。

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