交通事故コラム

妊娠中の交通事故は産婦人科と整形外科どっちに通院?胎児に影響があったら

妊娠中の交通事故。お腹の赤ちゃんへの影響はとても心配になりますよね。慰謝料請求も大事ですが、お母さんの体と産まれてくる赤ちゃんのことを考えて対応していく必要があります。
交通事故に遭った妊婦さんが示談成立まで安心して対応していけるように、妊娠中の事故被害での治療や慰謝料請求、胎児への影響などについてご説明します。

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  1. 妊娠中の事故を予防するには
  2. 妊娠中に交通事故。直後の対応で大切なこと
  3. 慰謝料請求、示談交渉で気をつけること
  4. お腹の赤ちゃんに後遺症が残ったら
  5. 交通事故が原因で中絶、流産をしたら
  6. 妊婦さんのご主人へ

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妊娠中の事故を予防するには

妊娠中に交通事故にあってしまう可能性は誰にでもあります。

はじめに、事故に巻き込まれる可能性を少なくするため、事故の被害を少しでも小さくするために大切な2つのことをお伝えします。

  • 妊娠中の運転には細心の注意を払ってください
  • お腹が大きくなってもシートベルトを着用しましょう

自分で運転をする機会がある妊婦さんも多くいらっしゃると思います。

「妊娠中の運転はいつまで」と決まってはいませんので、運転することは問題ありませんが、自分の運転を過信しないようにしましょう。

妊娠中は急に体調が悪くなることがありますし、集中力がなくなる、周りのことに気がつくにくくなる、といったこともあります。

妊娠前と同じ状態で運転していないという意識を持つことが大事です

ご主人や家族と話し合い、「危ないかな」と思ったら、面倒でもバスや電車、タクシーなどを利用することも検討してみてください。

また、自分で運転する場合、助手席や後部座席に乗る場合にかかわらず、妊娠中もシートベルトをつけましょう。

「お腹が大きくなると、シートベルトをつけないほうが楽」という意見もありますが、陣痛の時などの緊急時以外は妊娠中もシートベルトを装着する義務があります。

そして何より、事故に巻き込まれた際に危険です。

シートベルトの着用が母子を交通事故のケガから守ることにもつながります。

妊婦さんのお腹を圧迫しないシートベルトの着用方法はさまざまなWebサイトで紹介されています。

神奈川県警のWebサイトでも掲載されていますので、参考としてご紹介します。

神奈川県警察/妊娠中の女性へのシートベルト着用の推奨について

妊娠中に交通事故。直後の対応で大切なこと

万が一、交通事故にあったら必ず病院へ行くことが大事です。

妊婦さんの場合は、病院を受診する際に次の2点を行うようにしてください。

  • はじめに妊婦だと伝えてください
  • 整形外科産婦人科に行きましょう

幸いにも軽傷で、自力で病院に行ける場合は、最初に妊婦であることを医師に伝えてください

救急車で搬送される場合は、駆けつけた救急隊員に妊婦だと伝えましょう。

事故被害者が妊娠中だと、治療の方針や検査などが変わってきます。

妊婦の場合、湿布や薬、麻酔などに制限があります。

レントゲンやMRIなどの検査を受けることもできません。

医師が妊娠に気がつかず、誤った治療や検査が行われると、もっと大きなトラブルになりかねません。

妊娠初期は特に気をつけましょう。

妊活中の場合など、妊娠の可能性が少しでもあるなら念の為伝えておくほうが良いでしょう。

また、産婦人科への連絡や通院も忘れないでください。

自分にはケガがなくても、胎児に影響が出ている可能性があります。

かかりつけの産婦人科で診てもらい、お腹の赤ちゃんが無事であることを確認しましょう。

通院先は産婦人科?整形外科?

一度、整形外科と産婦人科の両方で診察を受け、そのあとはケガの状況によって通院先が分かれることになるようです。

  • ケガの専門的な治療が必要なら整形外科など
  • 軽傷なら産婦人科の通院が良いことも
  • 産婦人科での治療費も請求できます

交通事故で重傷を負ったような場合は、整形外科など、受傷したケガに精通した医師がいる病院のほうが良いでしょう。

いっぽうで軽傷の場合は、産婦人科への通院のほうが良いケースもあります。

妊娠中は処方される薬が制限されるため、妊婦さんが痛み止めなどを希望しても整形外科の医師は判断しづらいこともありますが、かかりつけの産婦人科医は妊婦さんに処方する薬の判断はしやすいためです。

妊婦さんも通い慣れている病院なら、事故後の細かな体調の変化や不安なことも相談できるでしょう。

交通事故によるケガの治療であれば、産婦人科での治療費交通費などを相手の保険会社に請求できますのでご安心ください。

なお、治療費は、事故被害者が一度立て替え、後から保険会社に請求する場合と、病院が直接保険会社に請求する場合があり、立て替える際は産婦人科での支払いが発生します。

妊娠中は整骨院には通院できない?

むち打ちなどでは、整骨院での施術がケガの回復につながるケースもあります。

しかし、うつ伏せ状態での施術は、お腹が出てくるとできませんので、妊婦さんは整骨院で施術を受けることが難しいという声もあります。

実際はどうなのでしょうか?

  • 妊娠中でも通院できる整骨院はあります
  • 整骨院への通院は、医師に許可をもらってから

電気治療などは受けられないでしょうが、手技で妊婦さんへの負担が少ない施術を行っている整骨院があります

妊婦さんを受け付けている整骨院は、Webサイトなどでその旨を掲載していることが多いので、事前に確認した上で行くようにしましょう。

なお、整骨院への通院を希望する場合は、まずは病院の医師に相談して許可をもらうようにしてくださいね。

慰謝料請求、示談交渉で気をつけること

相手の保険会社との慰謝料請求では次のことがポイントになります。

  • 妊婦でも請求できる賠償項目に変わりはありません
  • 休業損害や逸失利益を請求できる可能性があります
  • 出産が近い場合は、産後の示談も考えましょう

相手の保険会社に対して請求できる賠償項目は、妊娠中だからと言って特別違いはありません

妊婦で負担が大きかったから相場以上の慰謝料がほしいと思うこともあるかもしれませんが、特別な理由がなければ難しいでしょう。

特別な理由とは、交通事故が原因で中絶や流産をした場合などが該当します(詳しくはコラムの後半でご説明します)。

妊婦も休業損害や逸失利益を請求できる?

妊婦の示談交渉では、休業損害や逸失利益が争点になるケースが多くみられます。

収入がないことを理由に、保険会社は専業主婦の休業損害と逸失利益の支払いを認めない可能性がありますが、専業主婦でも、家事に影響が出ていれば、家事に対する休業損害や逸失利益を請求できると考えて大丈夫です。

詳しくは「主婦(主夫)の休業損害」のページでご説明しています。

また、産休中の方に対しても、保険会社が休業損害の支払いは認められないと主張してくることがありますが、専業主婦と同じように請求可能です。

さらに、後遺障害によって職場復帰が困難になったり、仕事に支障をきたしたりする場合には、仕事に対する逸失利益を請求することもできます。

この際は産休に入る前の収入をもとに逸失利益の金額を計算します。

出産後、落ち着いてからの示談もOK

示談交渉は、ケガの治療や後遺障害認定を終えた後に行います。

タイミングによっては、示談交渉が出産の前後になってしまうこともあります。

示談交渉は、専門的なやりとりや交渉を行い、大きな負担になりますので、出産前や出産直後を避け、産後の生活に慣れてから示談を選択することも考えてみてください。

また、実際に赤ちゃんが産まれ、事故の影響がないことを確認してから示談をするべきという意見もあります。

交通事故の損害賠償請求は、時効が5年と決められていますので(任意保険に請求する場合)、それまでの間は示談を先延ばしにしても問題ありません

相手の保険会社に産後の示談にしたいことを伝え、示談の時期を相談してみましょう。

弁護士などの専門家に相談をすれば、示談交渉による負担が軽減され、示談の時期や示談前に受け取れるお金などの相談をすることもできます。

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お腹の赤ちゃんに後遺症が残ったら

妊娠中の交通事故が原因でお腹の赤ちゃんに後遺症が残ってしまうことがあります。

出産後、後遺症が発覚した場合、交通事故が後遺症の原因か医師に確認してください

交通事故が原因で後遺症が残った場合の対応をお伝えします。

  • 赤ちゃんに後遺障害等級が認定される可能性があります
  • 赤ちゃんに慰謝料が支払われる可能性があります
  • 慰謝料が認められるためには、事故との因果関係の証明が必要

交通事故と後遺症の因果関係は、医師の見解や事故の状況、お母さんのケガなどによって判断されるようです。

赤ちゃんの症状が先天性の障害なのか、事故の後遺症かの判断が重要で、交通事故が原因だと証明できなければ、慰謝料の請求は難しいです。

ただし、過去には慰謝料の支払いが認められたケースもあります。

因果関係があると医師が判断した場合は、弁護士のサポート受け、交渉や裁判などで争っていくことになります。

交通事故が原因で中絶、流産をしたら

交通事故にあったことが原因で、残念ながら胎児が死亡してしまうケースもあります。

もうすぐ生まれてくる予定だった赤ちゃんが交通事故で亡くなってしまう、その悲しみは簡単に言葉にできるものではありません。

お金で悲しみは軽減されるわけではありませんが、赤ちゃんの母親が加害者に対してできるのは賠償請求です。

  • 胎児が死亡した場合、母親の慰謝料が増額される可能性があります
  • 出産予定日が近いほど、高額になる可能性があります

詳細は事故の状況などによって異なりますので、交通事故に詳しい弁護士などに相談して対応することをおすすめいたします。

妊婦さんのご主人へ

交通事故は、ケガの痛みやストレスだけでなく、「これからどうなるんだろう」と不安を抱くものです。

事故被害者が妊娠中の場合、ご自身の体調も心も不安定になりますし、お腹の中の赤ちゃんも心配です。

そのような妊婦さんの気持ちが赤ちゃんにも伝わってしまうかもしれません。

ぜひ、ご主人が近くで支えてあげてください。

お気持ちのケアはもちろん、妊婦さんに変わってご主人が行える手続きもあります。

弁護士への相談もご主人が窓口になることも可能です

事故にあわれた奥さまと赤ちゃんが、少しでも安心できる環境づくりをよろしくお願いします。

Mr.リードからあなたへ

妊娠中の交通事故は、妊婦さんにかかる負担がとても大きいです

周りの人に助けてもらえるものはお願いをし、どうか、体のケアを大事にしてください。

生活面ではご主人やご家族のサポート、慰謝料請求では専門家のサポートを受けましょう。

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