過失割合が9対1、8対2の時

交通事故コラム

過失割合が9対1なのはナゼ?10対0に変更の可能性と示談前にできること

「自分が被害者なのに過失がつくのは納得できない」。事故被害者からこのような声が聞かれることも多いです。事故の責任が明らかに相手方にあるケースでも、保険会社は被害者にも過失を付くと主張してくることがあり、過失割合が9対1や8対2にとなることは珍しくありません。
ここでは、事故被害者に10〜20%の過失が付くデメリットや、過失割合を10対0に変更する方法、変更できる可能性をご説明していきます。

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  1. 事故被害者にも過失がつくのは正しいこと?
  2. 過失割合が9対1だと、どのような影響がある?
  3. 過失割合は自分で変更できる?
  4. 弁護士に相談すれば過失は必ず変更される?
  5. 過失割合が9対0に。片側賠償とは?

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事故被害者にも過失がつくのは正しいこと?

「交通事故にあった時、自分にも明らかな不注意や交通違反があったら、過失が付くのは仕方がない。でも、事故の責任が相手にあるのは明らかで、相手保険会社もそれを認めているのに、自分にも過失が付いている。だから納得できない」。

保険会社が提示した9対1(90対10)や8対2(80対20)という過失割合に納得できない方は、このような気持ちではないでしょうか?

しかし、明らかなもらい事故ではない場合、事故被害者にも過失が付くケースは多くあります(特に被害者が自動車、バイクの場合は過失が付きやすいです)。

保険会社が事故被害者にも1割の過失が付くと主張するのは、注意義務というものが関係しています。

実は、車、バイク、自転車、歩行者を問わず、交通事故が起こると当事者の注意義務が問われます。

注意義務とは「事故が起こらないように十分注意し、事故の危険がある時は回避できるようにしておきましょう」といったもので、車が一番注意義務を守らなくてはいけなく、義務の大きさはバイク、自転車、歩行者の順番に小さくなっていきます

そのため、事故被害者が車やバイクに乗っていて事故が発生した場合であれば、「停車中に後ろから追突された」など、被害者がどうすることもできなかったケースを除き、加害者に責任があるのは明確でも、被害者にも注意不足の部分があったと判断されて10〜20%程度の過失が付くケースが多いです。

また、自転車や歩行者も信号の状況や、走行、歩行していた場所によって過失が付くこともあります。

たとえば、次のようなケースでは過失割合が9対1になります。

過失割合が9対1になる交通事故

加害者対被害者 事故の状況
車対車 被害者が直進、対向車が道路外の店舗に入るため右折して衝突
車対バイク 被害者が直進中、路肩に停車していた車の横を通過したところ、車のドアが開き衝突
車対自転車 被害者が交差点で青の横断歩道を横断中、青信号で左折してきた自動車と衝突
車対歩行者 歩行者用信号が青信号で、被害者が急いで横断しようと横断歩道より手前を横断したところ、直進車と衝突

上記は一例です。

また、同じような状況の事故でも、信号や道幅、走行していたスピードなど、ちょっとした事情の違いで過失割合が変わる可能性があります。

過失割合が9対1だと、どのような影響がある?

事故被害者にも過失が付いていると、慰謝料の確定後に過失相殺が行われ、慰謝料が減額されます。

過失割合が9対1の場合は1割差し引かれることになるので、慰謝料の合計金額が200万円の場合、過失相殺で20万円が差し引かれ、受け取り金額は180万円になります。

また、自動車やバイクに乗っていた際の事故で過失が付いている場合、加害者は事故被害者の自動車保険に慰謝料請求することができ、過失割合が9対1の場合、賠償金額の1割が加害者に支払われます。

任意保険に加入している場合、加害者への支払いで任意保険を使用すると、保険の等級がダウンして翌年からの保険料が値上がりする可能性があります。

過失割合は自分で変更できる?

過失割合が9対1のまま保険会社と示談をしてしまうと、受け取る慰謝料が少なくなってしまいます。

示談交渉で、保険会社に対して過失割合の変更を主張していきましょう。

ただし、過失割合は事故当時のわずかな状況の違いによって変わり、判断には専門的な知識が求められます。

自分で交渉をして過失割合を修正するのはとても難しいです

弁護士などの専門家に相談をして進めていくのが得策です。

交通事故診断を行い、
弁護士に相談をする

弁護士に相談すれば過失は必ず変更される?

弁護士への相談もやることのひとつ

弁護士に過失割合の相談をすると、妥当な過失割合を判断してもらうことができます。

その上で、9対1ではなく10対0が妥当であれば、過失割合の変更を目指して示談交渉をしてもらいましょう。

いっぽうで、9対1が妥当だと判断することもあれば、実は9対1は被害者に有利な過失で、保険会社に8対2と主張されてもおかしくないと伝えられることもあります。

このような場合は、過失割合の交渉をするよりも、慰謝料の増額などを主張したほうが良いこともあります。

弁護士などの専門家に相談をすれば、過失割合が必ず変更されるわけではありませんが、事故被害者が損をしないように、最善の交渉を進めてもらうことができます

過失割合が9対0に。片側賠償とは?

交通事故の過失割合は、9対1、8対2といったように数値が合計10になるのが通常です。

しかし、9対0や8対0など、合計が10ではない過失割合で示談をすることが例外的にあります。

このように被害者の過失が0だけど、加害者の過失を10としないことを片側賠償と言います。

加害者側が9対1を、被害者側が10対0を主張して譲らず、交渉がまとまらない場合などは、片側賠償で過失割合を9対0として示談をすることがあります

過失割合が9対0になった場合、事故被害者にどのような影響があるのか、片側賠償のポイントを2つご紹介します。

賠償金の1割減はそのまま

過失割合が9対0の場合、自分の過失は無くなりましたが、加害者側の責任が9割のままです。

そのため、過失割合が9対1と同じように過失相殺が行われ、確定した慰謝料から1割減額された金額が支払われます。

10対0の場合よりも受け取る慰謝料が少なくなってしまう点は、片側賠償で示談する際に被害者が受け入れなくてはいけないことです。

任意保険の等級がダウンする心配がなくなる

片側賠償の場合、被害者には事故の責任がないため、加害者は被害者の任意保険に慰謝料請求をすることができません。

そのため、被害者は自分の加入する保険を使用することはなくなり、保険の等級も翌年からの保険料も変わらなくなります。

自分の自動車保険を使わずに済むという点は、被害者にとってメリットです。

Mr.リードからあなたへ

過失割合はもちろんですが、慰謝料の金額なども含め、総合的にみて「損をしない慰謝料請求」を行っていくことが大事です

弁護士などの専門家に相談をして、最善の対応をしていきましょう。

過失割合に付いてより詳しく知りたい人は、「過失割合に納得できない。事故の相手と過失でもめたら」もご確認ください。

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