交通事故コラム

右直事故の過失割合8例。交差点での事故は直進より右折が悪いとは限らない?

交差点で発生する交通事故で多い右直事故。交差点は直進車に優先権がありますが、信号の色やお互いの速度などで過失割合は変わり、示談交渉で争点になることも多いです。ここでは、車とバイク、信号機の状況別などで直進車と右折車の過失割合を解説。右直事故の当事者の方は、紹介する過失割合を参考に今の自分の過失が正しいのか確認をしてみてください。

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右直事故はどのような事故?

直進車と反対車線の右折車が交差点で衝突した交通事故のことを右直事故と言います。

右直事故は、運転手や同乗者だけでなく周囲の歩行者を巻き込む可能性もあり、悲しい事故のニュースが報じられることもあります。

事故が起こる原因には、信号無視やスピード違反などの交通違反のほか、対向車との距離間を誤ることや、「曲がって来ないだろう」、「右折して大丈夫だろう」といった思い込みも挙げられます。

お互いのちょっとした不注意や判断ミスが重大な右直事故になりかねません。

直進車も右折車も走行中に起こる事故のため、過失割合が10対0になることは少なく、双方に過失がつくケースが多いです。

交差点は直進車が優先で、直進車のほうが小さい過失になることが多いものの、信号などのちょっとした違いで直進車の過失が大きくなる場合もあります。

右直事故で正しい過失割合を判断するのは簡単ではありません。

車対車の右直事故の過失割合(信号機がある交差点)

信号機がある交差点で起こった車対車の右直事故の過失割合をご説明いたします。

信号の色の違い別で基本の過失割合をご説明し、過失が変更されるケースも合わせてご説明します。

直進車も右折車も青信号の場合

事故の詳細 過失割合
車対車で、どちらも青信号 直進車20:右折車80

直進車も右折車も青信号の右直事故では、過失割合は直進車20:右折車80が基本となります。

直進車にスピード違反などがあれば直進車の過失、右折車にウインカーの出し忘れなどがあれば右折車の過失が、それぞれ大きくなる可能性があります。

また、右折車が大型トラックで、直進車が大型トラックの側面後方に衝突した右直事故の場合、右折車が大型車だったから事故が起きたと判断され、大型車の過失が5%程度大きくなる可能性があります。

直進車も右折車も黄信号の場合

事故の詳細 過失割合
どちらも黄信号の場合 直進車40:右折車60

直進車も右折車も黄信号の右直事故では、過失割合は直進車40:右折車60が基本。

ともに青信号だった時と比べて直進車の過失が大きくなります。

これは、黄信号の際に右折する車は多く、青信号の場合ほど直進車が優先とは言い切れないためです。

黄信号では、信号が変わるから急ごうとした直進車がスピード違反をして交差点に侵入していたケースも考えられます。

直進車にこのようなスピード違反があると、15km以上の速度違反で10%、30km以上の速度違反で20%程度、過失が大きくなる可能性があります。

また、以前はともに黄信号、赤信号の場合の過失割合は直進車50:右折車50と考えられていたため、相手方の保険会社が直進車50:右折車50で過失割合を提示することがあるかもしれません。

そのような際は、示談交渉で過失の変更を求めていきましょう。

直進車が黄信号、右折車が青信号の場合

事故の詳細 過失割合
直進車は黄で交差点に進入、右折車は青で進入後、黄に変わった場合 直進車70:右折車30

直進車と右折車では、右折車のほうが先に交差点に進入するケースが多いです。

そのため、右折車が青信号で交差点に進入後、黄信号に変わり、そのタイミングで直進車が進入してきたようなケースもあります。

この場合、青信号で交差点に進入した右折車には信号違反がないことから、過失割合は直進車70:右折車30で、過失は直進車のほうが大きくなります。

ただし、信号が変わる前後で交差点に進入しており、違いは紙一重です。

わずかなタイミングの違いで加害者と被害者が入れ替わる可能性があります。

相手の主張する過失割合に納得できないときは、すぐに示談せず、弁護士などの専門家に相談しましょう。

弁護士に相談をするため、
まずは交通事故診断

直進車は赤信号、右折車は青信号の場合

事故の詳細 過失割合
直進車は赤信号、右折車は青信号の場合 直進車100:右折車0

信号機が時差式の交差点や、右折の矢印信号が青で直進車が赤信号の交差点などが当てはまります。

直進車は信号無視をしていて右折車に違反や不注意がなければ、直進車にのみ過失がつきます。

このケースのように信号無視があると、信号無視をした車両に重い過失がつくことが多いです。

車対バイクの右直事故の過失割合(信号機がある交差点)

ここでは、直進車、または右折車がバイクだった場合の右直事故の過失割合をご説明します。

バイクには原付バイクも含みます。

右直事故以外のバイク事故の過失割合は、「バイク事故の過失割合。交差点、巻き込み事故の正しい過失は?」をご覧ください。

直進車も右折車も青信号の場合

事故の詳細 過失割合
直進車がバイク、右折車が車の場合 直進車(バイク)15:右折車(車)80
直進車が車、右折車がバイクの場合 直進車(車)30:右折車(バイク)70

どちらも青信号の場合、バイクが直進車であれば直進車15:右折車85、バイクが右折車であれば直進車30対:右折車70が基本割合となります。

バイクと車の衝突事故では、車よりもバイクの運転手のほうが大きなケガや被害を被りやすいです。

そのため、バイクは車に比べて過失割合が小さくなる傾向があります。

直進車も右折車も黄信号の場合

事故の詳細 過失割合
直進車がバイク、右折車が車の場合 直進車(バイク)30:右折車(車)70
直進車が車、右折車がバイクの場合 直進車(車)50:右折車(バイク)50

どちらも黄信号だと、ともに青信号の時と比べて直進車の過失が大きくなる傾向があります。

直進車がバイクの場合は、直進車30:右折車70で、まだ直進車のほうが過失は小さいですが、直進車は車で右折車がバイクの場合、直進車50:右折車50となり、右折車に責任があるとは一概に言えなくなってきます。

直進車に速度違反があると、ここから過失割合が変更され、直進車の過失が大きくなることもあり得ます。

直進車の過失が大きくなる場合

事故の詳細 過失割合
直進車(バイク)は黄で交差点に進入、右折車(車)は青で進入後、黄に変わった場合 直進車60:右折車40
直進車(車)は黄で交差点に進入、右折車(バイク)は青で進入後、黄に変わった場合 直進車75:右折車25

右折車は減速して交差点に近づくため、右折車が青信号で交差点に進入し、直後に黄信号へ変わり、直進車が進入してくるケースもあります。

このようなケースでは、直進車のみが黄信号無視をしているため、バイク、車にかかわらず直進車の過失が大きくなります。

直進車、右折車ともに信号が変わる前後で交差点に進入していることもあり、このケースでの過失割合の判断は難しいです。

相手に提示された過失割合で示談するのではなく、弁護士に相談してみることをおすすめします。

弁護士に相談をするため、
まずは交通事故診断

信号機のない交差点での右直事故の過失割合

続いては信号機のない交差点での右直事故の過失割合です。

車同士の事故、車対バイクの事故の過失割合をご紹介します。

事故の詳細 過失割合
直進車、右折車ともに車の場合 直進車20:右折車80
直進車はバイク、右折車は車の場合 直進車15:右折車85
直進車は車、右折車はバイクの場合 直進車30:右折車70

車同士の直進車20:右折車80を基本割合とし、バイクが直進車なら直進車の過失が5%下がり、バイクが右折車なら直進車の過失が10%高くなります。

直進車に速度違反がある場合や、右折車がすでに交差点へ進入しているのに直進車が進入してきたなどの事情があると、直進車の過失が大きくなる可能性があります。

いっぽう右折車は、徐行や右折の合図がないことで過失が大きくなる可能性があります。

また、曲がり先の道路が渋滞しているにも関わらず右折した場合など、右折車が交差点内で停止したことが原因で直進車と衝突ししてしまうと、右折車の過失が大きくなる可能性があります。

Mr.リードからあなたへ

右直事故では、相手方に明らかな交通違反がない限り、お互いに過失が付きます。

信号機は随時変わるため、適切な過失割合の判断は難しく、また、相手方は自分に都合が良いように主張しますので、保険会社は相手に有利な過失を判断しかねません。

弁護士などの専門家に相談をすると、正しい過失を判断してもらえるほか、過失の根拠を示して示談交渉をすることができます。

自分の主張が正しいことを証明する証拠を手に入れることができることもあります。

右直事故で提示された過失割合にすこしでも疑問を抱いたら、一度弁護士に相談してみましょう。

保険会社に提示された過失割合を覆すポイントは、「過失割合に納得いかない。過失を覆すにはどうすればいい?」もご覧ください。

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