交通事故コラム

[自賠責保険の解説 第2弾]交通事故に遭ったらどうすればいいの?自賠責保険手続きのあれこれ

交通事故に遭って初めて利用する自賠責保険。ここでは、交通事故の被害に遭ったときの自賠責保険の役割と、具体的な手続きについて解説します。

自賠責保険の仕組み

自賠責保険はさまざまな損害保険会社から加入することができますが、損害保険料を算出しているのは「損害保険料率算出機構」というひとつの調査事務所です。
損害保険料率算出機構は中立な立場で事故の損害額を算定し、後遺障害の等級を認定します。損害保険会社は、この機構の算定結果に従って保険料を支払います。

結果に不服があるときは、被害者は異議申立てをすることができます。
ただし、結果を覆すだけの証拠が必要になるため、手続きの詳細は弁護士に相談するのが望ましいです。

自賠責保険の請求方法

請求方法には「加害者請求」と「被害者請求」の2つがあります。

本来は、加害者が被害者に直接賠償金を支払った後に、損害保険会社に保険料を請求します。これを加害者請求といいます。

しかし、「加害者との示談交渉が難航しているとき」「加害者に資力がないとき」には、加害者請求ではなかなか賠償金が支払われません。被害者はケガの治療などで早急にお金が必要になる場合もあるため、加害者を通さず被害者から直接保険金を請求できる制度があります。これが被害者請求です。

被害者請求のメリット

自賠責保険は、被害者に70%を超える過失がない限り過失相殺はされません。被害者の過失が大きいときは、被害者請求をして自賠責保険分から先に支払いを受けた方が、賠償金を多く受け取れる可能性があります。過失が70%を超える被害者の方は、一度弁護士に詳細を相談することをおすすめします。

過失相殺による減額

傷害の場合

被害者の過失割合 減額割合
70%未満 減額なし
70%以上100%未満 20%

後遺障害または死亡の場合

被害者の過失割合 減額割合
70%未満 減額なし
70%以80%未満 20%
80%以90%未満 30%
90%以100%未満 50%

また、後遺症が残り後遺障害の認定手続きを行うときにも「被害者請求」を行うのがベストです。認定手続には「事前認定」という方法もありますが、これは加害者の任意保険会社が手続きをするため、不本意な等級が認定される恐れがあります。

被害者請求では、被害者自身で納得のいく資料を提出できるため、適正な後遺障害の等級が認定される可能性が高くなります。手続きまでに手間と時間がかりますが、手続き自体を弁護士に依頼すれば、その心配もなく安心して治療に専念できます。

被害者請求と事前認定の比較

被害者請求 事前認定
手続きする人 被害者・被害者側の弁護士 加害者側の任意保険会社
メリット 被害者が直接手続きできるため、納得のいく資料を提出できる 被害者は「後遺障害診断書」を保険会社に提出するのみで、後の手続きは保険会社が行う
厳密な過失相殺がされないため、被害者の過失割合が大きい場合には有利
示談前にある程度の支払いが受けられる
デメリット 資料収集に手間と時間を要する 加害者側の保険会社が手続きするため、等級認定に不利な書き方をすることがあり、低い等級になりがち

Mr.リードからあなたへ

交通事故の被害に遭ったときは、加害者の保険会社に手続きを任せるのではなく、自賠責保険の被害者請求も検討しましょう。特に、後遺障害の認定手続きをする場合は、被害者請求の方がメリットが多くあります

自分の場合はどうなのか、不安や疑問があるときは、一度弁護士に相談することをおすすめします。

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