派遣社員(製造業)・31歳Aさんの交通事故被害
加害者が逃走。さらに加害者両の持ち主は別人で、示談交渉を拒否!
ーー被害に遭われた交通事故の詳細を教えてください。
【Aさん】原付きバイクで仕事に向かう途中、赤信号で停車していると後ろから車に追突されました。その衝撃で道路に倒れ込んだのですが、加害者は逃走しようとしていたので、車のナンバーだけでも覚えようと必死でした。結局、加害者は捕まったのですが、車の持ち主は別人だった上に、示談の話し合いも拒否されました。腰椎捻挫や打撲のケガを負ってしまったため、工場の力仕事も辛かったです。
昼は通院治療、夜は出勤。我慢して重労働
ーーケガの治療の様子や、仕事への影響を教えてください。
【Aさん】腰椎捻挫や打撲などの治療のため、整形外科と接骨院あわせて120日以上は通院しました。夜勤の工場勤務なので、日中に通院して夜は仕事をして、という感じです。痛みが酷かった時期は、週7日通院していました。工場では重い荷物を運ぶなどの力仕事がメインなのですが、事故後は痛みで毎日辛かったです。事故後数日間は仕事を休みましたが、あとは我慢して仕事に行きました。
- ミスターリードの
かんたん解説 -
ケガをしていても、仕事を休まず頑張ってしまう被害者の方がとっても多いです。
無理をするとケガの治療の妨げになったり、症状が悪化してしまうこともあるので、まずは治療に専念しましょう!
加害者は借りた車を運転中だった
ーー加害者は借りた車を運転していたそうですが、損害賠償は誰にしたのですか?
【Aさん】それが複雑で。車の持ち主は、運転者の友人のお婆さん(祖母)だったようです。なので、運転者と車の所有者であるお婆さんの両方に、損害賠償を請求しました。
- ミスターリードの
かんたん解説 -
人身事故の場合、加害車両の所有者(「運行供用者」といいます)にも損害賠償を請求することができます。
車の所有者に直接電話するもガチャ切りされて!精神的に限界
ーー加害者が示談に応じず裁判になったそうですが、経緯を教えてください。
【Aさん】運転者は、事故直後から逃走するなど全く誠意がない状態で、当然ですが話し合いにもなりません。車の所有者に電話連絡しても、「自賠責保険で勝手にやってください!」とガチャ切りされて。車の所有者であるお婆さんは、運転者とも面識がないようだったので、自分には関係ないという気持ちだったのでしょうね。とはいえ、自分はケガもしてるし、バイクの修理費もかかることを考えると、やはりキチンとしないといけないと思って。

私はバイク保険(任意保険)にも加入していて、弁護士費用特約もつけていました。加害者とはろくに連絡も取れないし、ケガの治療や仕事もあって精神的にも限界でした。なので、バイク保険会社の人の勧めもあって、弁護士に依頼することにしました。だた、弁護士が介入しても相手の態度は変わらなかったようで、結局は訴訟になりました。
裁判になっても和解できない
ーー事故から裁判で判決が確定するまで、どれくらいかかりましたか?
【Aさん】事故日から1年4ヶ月くらいです。裁判になっても和解できず、結局、弁護士に依頼してから9ヶ月ほどで判決が確定しました。
自分は被害者なのに、自責の念が拭えない
ーー今回の事故で、1番辛かったことは何ですか?
【Aさん】自責の念といいますか、事故に直接関係のない(車の所有者である)お婆さんにも請求することが本当にいいことなのかと思ってしまって。私は、祖母と同居しているので、祖母と相手のお婆さんを重ねてしまいました。自分は被害者なのに、なんだか悪いことをしているような気がして。でも、治療費やバイクの修理費もかかるし、金銭的な余裕はない状態だったので、葛藤でした。弁護士に依頼した後は、なるべく考えないようにして過ごすことにしていました。
弁護士費用特約を使用。訴訟の費用は加害者に請求して実質の費用負担なし
ーー弁護士に依頼してよかったことは何ですか?
【Aさん】自分でやり取りしなくて良くなったことが1番ですね。とにかく加害者への連絡が辛かったので。それと、弁護士なら私よりも知識があるでしょうし、最良の結果に導いてくれると思いました。結果にも満足ですし、終始丁寧に対応してもらったので安心でした。

それと、弁護士費用特約を使ったので、私は1円も負担がなかったのでよかったです。訴訟になったので、その費用の一部は加害者側に請求されました。バイク乗りの人は、絶対に弁護士費用特約を付けた方がいいと、今回実感しました。周りの友人にも、勧めています。
- ミスターリードの
かんたん解説 -
弁護士費用特約は、示談交渉や訴訟に発展した時などの弁護士費用に使うことができます。
自分やご家族の弁護士費用特約が使えるのに、それに気がつかない事故被害者の方もいらっしゃるようです。
使える弁護士費用特約がないか、必ず確認するようにしましょう。
詳しくは『弁護士特約が使えない?「入っていない」と勘違いも多数、保険をチェック!』をご確認ください。
Mr.リードからあなたへ
加害者の対応が不誠実だったり、全く話し合いにならないなどのトラブルは、少なくありません。
今回インタビューした方のように、被害者なのに示談交渉でさらに辛い思いをすることも多くあります。
加害者とのトラブルや示談内容などを弁護士に依頼すれば、精神的な負担が軽減されますよ。
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