交通事故コラム

後遺障害慰謝料は等級で金額が大きく変わる。だから等級認定が大切!

後遺症が残ったことに対する補償として支払われる後遺障害慰謝料。後遺障害慰謝料を請求するには、後遺障害等級の認定を受ける必要があります。さらには、認定される後遺障害等級の違いで、慰謝料の金額が数十万円から数百万円変わってきます。
等級によってどの程度金額が変わるのか、むち打ちや骨折、外貌醜状など、後遺症別で確認していきましょう。

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後遺障害の等級認定が重要と言われる理由は?

「後遺症が残ったら、必ず後遺障害等級の認定を受けましょう」

「詳細な後遺障害診断を作成し、適切な等級の認定を受けることが大切!」

等級認定について調べていると、弁護士事務所のWebサイトなどでこのようなメッセージを見ることが多いと思います。

後遺障害の等級認定は、正しい等級が必ず認定されるとは限らない難しい手続き。

大切に対応してほしいと考えている弁護士が多いことの表れでしょう。

そしてもうひとつ、後遺障害慰謝料の金額は、認定される後遺障害等級によって大きく変わることも、等級認定の手続きが大事とされる理由です。

後遺障害慰謝料は、等級認定が非該当になってしまうと請求することができませんし、正しい等級が認定されないと、支払われる金額が少なくなってしまいます。

後遺障害等級の認定結果と後遺障害慰謝料は連動しているのです。

では等級によって金額がどの程度違うでしょうか?

むち打ち、骨折、顔の傷跡(外貌醜状)を例に、後遺障害慰謝料の裁判基準額とミスターリードが算出した示談交渉をした場合の相場をみていきましょう。

むち打ちの後遺障害慰謝料はいくら?

むち打ちで認定される後遺障害等級は第12級または第14級です。

検査結果などで医学的な証明ができる場合は第12級、自覚症状のみの場合は第14級と、認定基準が決まっています。

ただし、むち打ちは後遺障害等級の認定が難しいケガとも言われており、自覚症状があっても第14級の認定を受けられないケース(非該当)もあります。

そのため、後遺障害慰謝料の目安は3段階に分けられます。

第12級と第14級の慰謝料の金額差も大きいですが、非該当だと後遺障害の補償を受け取れなくなってしまいます。

むち打ちの等級ごとの後遺障害慰謝料の違い

裁判基準 示談交渉をした場合の相場
第12級 290万円 230万円
第14級 110万円 90万円
非該当 0円 0円
  • 裁判基準は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」を参照。
  • 相場はミスターリードが独自に算出したものです。

後遺障害第12級と第14級の後遺障害慰謝料には2倍以上の差があります。

非該当になってしまった場合は、後遺障害慰謝料を受け取ることはできません。

等級認定の有無で賠償金が大きく変わることがわかるかと思います。

むち打ちでの後遺障害の等級認定の対策については、「交通事故でむち打ち!辛い症状や後遺障害等級、示談交渉のポイントまとめ」のコラムをご覧ください。

骨折での後遺障害慰謝料はいくら?

骨折の場合、骨折した場所などによって、可動域の制限、骨が元どおりにくっつかないなど後遺症の症状が異なります。

まずは、可動域の制限があった場合の後遺障害慰謝料を確認していきましょう。

可動域制限は、動きが不自由になってしまった関節と、骨折していない方の関節を比較し、制限されている可動域の程度に応じて認定される後遺障害等級が異なります。

可動域制限での後遺障害慰謝料の金額

裁判基準 示談交渉した場合の相場
第8級
(可動域が10%以下の場合)
830万円 660万円
第10級
(可動域が1/2以下の場合)
550万円 440万円
第12級
(可動域が3/4以下の場合)
290万円 230万円
  • 裁判基準は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」を参照。
  • 相場はミスターリードが独自に算出したものです。

どの程度動きが制限されるかによって認定される後遺障害等級が異なりますが、実際の症状通りの等級が認定されるとは限りません。

自分では可動域が1/2以下に制限されていると感じていても、後遺障害等級認定で1/4以下と判断されて、目指していたものと異なる等級が認定されることもあります。

等級の違いは、慰謝料の金額に大きく影響します。

例えば、第10級に該当する程度の可動域制限があるにもかかわらず、第12級が認定されたとしたら、慰謝料の金額が200万円以上少なくなってしまうのです。

可動域制限で認定される後遺障害等級について詳しくは、「腕や脚の可動域制限とは?交通事故で骨折した際の後遺障害や賠償金」のコラムをご覧ください。

つぎに、骨折した箇所が元どおりの状態にならなかった場合(変形障害)で認定される後遺障害等級と後遺障害慰謝料です。

変形障害での後遺障害慰謝料の違い

裁判基準 示談交渉した場合の相場
第7級
(骨の癒合不全が残り、常に硬性補装具を必要とする場合)
1000万円 800万円
第8級
(骨の癒合不全が残る場合)
830万円 660万円
第12級
(骨の変形が残った場合)
290万円 230万円
  • 裁判基準は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」を参照。
  • 相場はミスターリードが独自に算出したものです。

癒合不全とは、骨がきちんとくっつかなかった場合を、骨の変形は、骨が浮き出るなどしてしまった場合を指します。

骨の変形は、痛みなどの日常生活に影響するような後遺症がないケースも多いですが、そのような場合でも後遺障害等級が認定される可能性があります。

顔に傷跡が残った場合の後遺障害慰謝料はいくら?

顔や頭の傷跡(外貌醜状)は、頭部、顔面、頸部のどこに、どのような大きさの傷跡が残ったかで、後遺障害第7級、第9級、第12級が認定されます。

認定結果を左右するのは、傷跡の大きさです。

ここでは、頭部に瘢痕(はんこん)が残った場合に認定される2つの後遺障害等級をご紹介します。

外貌醜状の等級ごとの後遺障害慰謝料の違い

裁判基準 示談交渉した場合の相場
第7級
(手のひら大以上)
1000万円 800万円
第12級
(鶏卵大以上)
290万円 230万円
  • 裁判基準は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」を参照。
  • 相場はミスターリードが独自に算出したものです。

頭部に手のひら大以上の瘢痕が残った場合は7級、鶏卵大以上の場合は12級が認定されます。

認定される後遺障害等級に開きがあることもあり、裁判基準の後遺障害慰謝料は3倍以上も異なります。

目立つ傷跡が残ること自体は変わりありませんが、認定される等級で後遺障害慰謝料の金額が大きく変わるので注意しましょう。

顔の傷跡で認定される後遺障害等級について詳しくは「交通事故で顔に消えない傷跡が!外貌醜状で慰謝料や後遺障害はもらえる?」のコラムをご覧ください。

Mr.リードからあなたへ

後遺障害の等級認定の重要性についてご理解いただけたでしょうか?

適切な賠償金を受け取るためには、示談交渉が大切ですが、後遺障害慰謝料においては、正しい後遺障害等級が認定されているかがまず大事なんですね。

もし、自分の後遺障害に納得できない場合は、「後遺障害等級の異議申立てとは?非該当から逆転する可能性も」のコラムもご覧いただき、異議申立てすることもお考えくださいね。

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