交通事故被害で整骨院を選ぶ際のおすすめ&NGポイント
はじめに、ミスターリードが考える交通事故被害者が整骨院を選ぶ条件5か条をご紹介します。
細かいことがわからなくなってしまっても、ここだけは忘れずに覚えておいてくださいね。
5か条の後にそれぞれの項目について詳しくご説明していきます。
交通事故のケガで通う整骨院の選び方5か条
- 交通事故被害に精通した整骨院選びが不可欠
- 通院しやすい場所にある整骨院を選びましょう
- 医師や弁護士との連携がスムーズなことも大事
- 整体やリラクゼーションではなく整骨院で施術を受けましょう
- 必要以上の提案や介入をしてくる悪徳整骨院にご用心
1.交通事故被害に精通した整骨院選びが不可欠
通院する整骨院でまず大切なのが、交通事故被害者を理解した整骨院を選ぶこと。
- 交通事故被害者の施術経験が豊富
- 交通事故被害の施術を専門としている
- インターネットの口コミが高評価
などの条件に該当する整骨院を選ぶのがおすすめです。

柔整師さんの技術にも安心感を持てますし、事故被害者のことを思った対応やアドバイスをもらえます。
また、このような整骨院には、交通事故被害者が集まりやすく、同じケガ、悩みを抱える人と知り合えるかもしれません。
被害者同士で情報交換を行うことができれば、後遺症や慰謝料への理解も深まります。
2.通院しやすい場所にある整骨院を選びましょう
整骨院は整形外科よりも通院頻度が高くなりがちです。
週に何度も整骨院に通うことも少なくありません。
そのため、いくら他の条件がピッタリであっても、通院しづらい立地にある整骨院はあまりおすすめできません。
「今日は体がだるくて行くのしんどいな」「雨降ってるし、今日くらい行かなくてもいいや」となって通院しない日ができてしまいます。
通院回数が減ると、ケガが思うように治らない可能性がありますし、その後に受け取る慰謝料なども変わってくることもあります。
自宅から通いやすい距離にある、または職場の近くや通勤途中にある整骨院が現実的でしょう。
職場の近くで整骨院を選ぶなら、仕事後に行くことも考慮し、遅くまで営業しているところがおすすめです。
3.医師や弁護士との連携がスムーズなことも大事
3つ目のポイントは、医師や弁護士との連携がスムーズな整骨院を選ぶことです。
これは、後遺症が残る場合や慰謝料請求を行う際に重要になってきます。
後遺症が残った際に行う「後遺障害の等級認定」は、医師が「後遺障害診断書」を作成します。
整形外科と整骨院の連携がしっかりしていれば、整骨院で受けた施術の詳細が医師にきちんと伝わり、書類に記載することができます。
整骨院を好意的に思っていない医師も中にはおり、医師と柔道整復師の関係が必ず友好的とは限りません。
通院する整形外科と整骨院の関係が悪いと、後遺障害診断書を作成する際に足かせとなってしまうかもしれません。
また、整骨院を選ぶ以上にハードルが高いとされているのが弁護士選びです。
相談してみたいけれど、どうしたらいいかわからない人もいると思います。
この点、交通事故の慰謝料請求に詳しい弁護士が知り合いにいる整骨院に通院していれば、整骨院がきっかけで弁護士に相談できることもあります。
これは交通事故被害者にとっては大きなメリットです。
さらには、実際に弁護士に慰謝料請求を依頼した場合、整骨院と弁護士の間で必要な情報のやりとりをスムーズに行うことができる点もポイントです。
4.整体やリラクゼーションではなく整骨院で施術を受けましょう
整骨院への通院経験があまりない人にとっては、整骨院、接骨院、鍼灸院、整体、マッサージなどの区別がつかないかもしれません。

柔道整復師による施術が受けられるのは整骨院または接骨院です。
整骨院と接骨院の違いで混乱する人もいますが、この2つは名前が違うだけと思って大丈夫です。
整骨と整体は名前もよく似ていますが、整体は指圧やマッサージを行う民間療法のことです。
整体やマッサージなどの施術は、それ自体が悪いわけではありませんが、施術費は基本的に自己負担となることが多いでしょう。
鍼灸院については、国家資格を取得している鍼灸院であれば、治療費として認められる場合もあります。
5.必要以上の提案や介入をしてくる悪徳整骨院にご用心
NGの接骨院に関する情報も1つご紹介します。
いくら腕が良くても必要以上の提案や介入をしてくる整骨院であれば、転院することをおすすめします。
そこは悪徳な整骨院かもしれません。
必要以上の提案や介入とは、主に次の2つです。
治療費の水増しをしてくる整骨院はNG
「○日も通院したことにして治療費を保険会社に請求しておきます」と提案してくる整骨院もあると聞きます。
もちろん、このようなことをして良い理由はどこにもありません。
治療費の水増し請求は犯罪行為です。
慰謝料請求で立場が悪くなりますし、刑事事件の加害者になってしまう場合もあります。
このような話を持ちかけてくる整骨院は絶対に避けるようにしましょう。
慰謝料や示談の話に必要以上に介入してくる整骨院はNG
もう一つは、保険会社との示談交渉にまで介入してくる整骨院です。
示談金の計算や交渉には法律の知識を必要とします。
交通事故に力を入れていれば交通事故の慰謝料に詳しいかもしれませんが、整骨院の柔道整復師は、交通事故被害や法律の専門家ではありません。
整骨院に教えてもらったことや、やってもらったことが正しいとは限りません。
後遺障害や慰謝料、示談交渉などのサポートは弁護士などの法律の専門家に受けるべきです。
安易に整骨院のアドバイスを信じて交渉してしまうと、受け取る慰謝料で損をしてしまうことにもつながりかねません。
整骨院が報酬を求めれば、それは非弁行為に該当します。
アドバイスをもらえるのは助かりますが、必要以上のサポートはリスクが生じますので注意しましょう。
Mr.リードからあなたへ
整骨院の選び方について参考になりましたか?今後のためにも、弁護士も医師も整骨院も自分にあった専門家を探すことが大切ですよ。
なお、整形外科と整骨院を併用する際の注意点を「交通事故で整骨院と整形外科に通院。正しく併用しないと慰謝料で損をする?」でご説明していますので、こちらもぜひご覧ください。
ミスターリードでも整骨院のご案内をしていますので、探している方は交通事故診断を試してみてくださいね。
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